2008年3月11日火曜日

意志の上にも“30年”


「世界に開く窓」〜ISCM“世界音楽の日々”を中心に〜日本からの発信

《弦楽四重奏曲》出品/坪能克裕
 国際現代音楽協会(ISCM)主催の音楽祭(世界音楽の日々)は、毎年加盟国が持ち回りで開催することになっている。日本も2001年に横浜で開催した。世界の最前線の音楽と智恵が集まってくる。
 作品の参加に限らず、一週間でも“見聞の旅”に出かけよう!・・・航空券+宿泊費+旅の調度+食費からお土産=ん十万円は掛かる・・・
 一年に一日だけだが東京でも開催され続けてきている。それもチケット代は一夜3〜4千円で。全てカバーされているわけでは無いが、もう30年も続いている。それが「世界に開く窓」である。現音の“奇蹟”だ。こんなにお得で凄い企画は無い!
 今年も3月7日に、すみだトリフォニーホール(小)で開催された。開かれた窓からの見聞は、ウワサや専門家の価値判断では分からない“迫力・説得力”があった。そしてそこではISCMの歴史も、若い演奏家の創造も、現代音楽の可能性も感じ取れるスペースになっていた。
 決して満席ではなかったが、しかし当日の参集者はマイノリティとは異なる“開く”世界を体感することができた。
 来年もある。31年目以降の“春”も楽しみにしていていい。

3月7日「世界に開く窓」の公演写真をアップしました。
左上:坪能克裕/弦楽四重奏曲
右上:福井とも子/シュラックリヒト
左下:外山道子/やまとうた
右下:松平頼曉/チューバのためのシミュレーション

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