2009年9月30日水曜日

秋の音楽展に向けて




間もなく開幕する〈現音・秋の音楽展2009〉。今日はその第1企画目「器楽アトリエ」の会場となる「sonorium」に打ち合わせに行ってきました。
井の頭線の永福町駅を下りて、商店街をひたすらまっすぐ歩きます。途中、美味しそうなピザ屋さん、面白そうな手作り雑貨屋さん、大きな寺院などなど、誘惑に負けそうになりつつも直進直進…。
7分程歩くと、閑静な住宅街の中に、教会を思わせる真っ白な建物がたたずんでいます。それが「sonorium」です。
小さな空間ですが、音響は勿論のこと、塗りの無い天然木の床、真っ白な壁、天窓、デザインが美しい木の椅子、そしてバーラウンジも併設するなど、随所からそのこだわりが伝わって来るホールです。
10月24日(土)、若い作曲家、演奏家たちが、この心地よいホールをアトリエにしてしまいます! アトリエで何が繰り広げられるのか!? そのヒミツは上記のチラシをクリックしてみてください!!
このブログでは、当日アトリエに集う作曲家、演奏家の練習エピソードやおもしろ写メールなどを掲載して行きます。どうぞお楽しみに!

報告:tt事務局員

2009年9月25日金曜日

現音・今昔(1)「悪の温床」、その後


40年近く前の話。
 現音主催の作品展が開催された。それを聴きにきていた学生が、あまりのくだらなさ、レベルの低さに驚き、アンケート用紙に実名で「こんな演奏会をしていると、そのうちに“悪の温床”になってしまうだろう」と記した。
 それを読んだ右派・左派の幹部は「本当だ!」と共感した。右・左は、仮に伝統的な書法の作曲家と、国際的に活躍していた作曲家、の人びととしておく。誰のどの作品だったかは不明だが、要は作曲家の人格攻撃ではなく、作品や団体に関しての舌鋒鋭い意見交換は大いにあって然るべきだ、というのが彼のポリシーだった。
 その学生は、その後音楽大学を卒業し、現音に入会することになった。ぬくぬくと悪に育ったのかどうかは分からないが、しかし耳が痛い話しでも、作品や団体に対して建設的な意見を堂々と言ってくる後輩を、現音は苦々しくも好意をもって迎えるようになった。
坪能克裕

2009年9月4日金曜日

箏フェスタ選曲会議


2009年9月3日(木)14時より、日本現代音楽協会(会長:坪能克裕)事務所に於いて「箏フェスタ」の選曲会議を行いました。選曲は、吉村七重(箏)、松尾祐孝(日本現代音楽協会副会長)、中川俊郎(日本現代音楽協会広報部長)、中村明一(日本現代音楽協会会員/尺八)が行い、応募7作品全てを選曲しました。
 また、選曲委員会推薦作品として、二十絃箏誕生40周年を記念して三木稔作品を、その他松尾祐孝、佐藤昌弘、夏田昌和、中村明一の作品を選曲しました。
 コンサートの詳細は下記の通りです。
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日本現代音楽協会主催〈現代の音楽展2010〉
「箏フェスタ」
2010年3月6日(土)17時開演(予定)/洗足学園前田ホール
遠藤 雅夫/精神の沐浴 I(尺八、二十絃箏)
岡坂 慶紀/風の森 二面の箏によるコンポジション(2十三絃)
蒲池 愛/21st Red Line(二十絃箏、ライヴエレクトロニクス)※
篠田 大介/星月夜(3二十絃箏、十七絃箏)
渋谷 澤兆/20絃SOLOのための誦、韻※
田丸 彩和子/紺青〜十七絃箏のための〜※
山本 悦子/L' Papillon d' Asie〜二十絃箏とサウンドエレクトロニクスの為の※
※は新作初演 50音順
その他、三木稔、松尾祐孝、佐藤昌弘、夏田昌和、中村明一の作品を予定。
【演奏】
吉村七重
石垣清美
坂本ゆり子・吉川由里子(現代音楽演奏コンクール“競楽VIII”第2位)
田村法子(現代音楽演奏コンクール“競楽VIII”第3位)
日本音楽集団
現代邦楽研究所 他