2009年12月29日火曜日

今年もお世話になりました



tt事務局員です。
現音事務局本年の業務が無事終了しました。多くの方々に支えられてのことと感謝致しております。ありがとうございました!
会長をはじめ会員の皆さんが、お酒やお土産を持って、事務局の慰労に来て下さいました。現音の今年最後の事業〈現音・冬の飲食店2009〉です!
頂いたお土産の数々。お店を広げてみると、流石はセンスの良いものばかり。普段は会議が行われているテーブルも、これだけ美味しいものが乗っかればもはや忘年会のちゃぶ台です! 今日だけは役職も忘れて楽しい宴! おっと、無礼講では無かったですが(笑)。そういえば、先日我が家で開催した忘年会ではブレーカーが落ちました(笑)。
上記写真は楽しいひとときを終えての一枚。片付けや掃除までお手伝い頂きました!
2009年も暮れて行きます。そして2010年はいよいよ日本現代音楽協会創立80周年の年を迎えます!
現音ブログをご覧の皆様、良い年末年始をお過ごし下さい。

2009年12月28日月曜日

ホームページ開設の広報に当たって思うこと


こんにちは、作曲家のロクリアン正岡です。
 現代音楽の現状は厳しく、現役作曲という自らの先端を失ったクラシック音楽の将来はさらに厳しいようです。
では、シェーンベルクという調性音楽圏からの脱走犯がいけなかったのか、と言うとそれも違います。
もとはといえば、そのむかし、グレゴリオ聖歌制定時にロクリアン(=ロクリア旋法)を外したのが間違いのもとであった、というのが私の見方です。
 いや、ロクリアン・Mと自ら名乗る私ならではの実存的実感そのものであります。
 もしロクリアンが含まれていたら、全音階は十分な全体性を持ち、転旋の自由も複旋の自由もあって、作曲家たちはそのより広い音のハーモニーの海で今も幸せ(=“シ”合わせ)に泳いでいた、いや作曲していたかもしれないのです。それが、魔女をいじめ黒猫をいじめペストなど流行らせ、シェーンベルクのような脱走犯を生み、現在の日本で「「芸術に大衆性は必要か!?」などという本質を外した議論を作曲家たちにさせているのも、みんなみんなグレゴリオ聖歌制定に関与したおえら方(そのほとんどは西洋坊さんたちだったか)の罪ではないでしょうか。
これぞ、西洋音楽史の原罪!しかも、これまでその罪を誰も舌鋒鋭く指摘した者はいなかったし、トニカのお化け大バッハがもっともらしく罪の痕跡をかき消し、音楽のインフラ整備をやったというか、きれいなアスファルトで敷き詰めてしまったので、(そうそう、それにかのドミナントのお化けのベートーヴェン様が暴走族さながらの走り方をやって見せたりで)ロクリアン忘れは決定的となったのです。 ために今頃になって西洋から遠く離れた極東の地で私、ロクリアン正岡がトニカ苦禊(みそぎ)役を担当しなければならなくなったという次第です。こんなわけですから、音楽史は見直されなければならないし、出来れば将来へ向けて実際に治して行くべきではないでしょうか?!  人類も感性の枠をもっとずっと押し広げなければやって行けなくなっていることですしね。  「ヨクナレ・シ・ナナリアン」 という全音階図こそ“何“様の存在を証明する影ですゾ!!! 詳しくはホームページをご参照ください。また、御意見もどしどしお寄せ下さい。
作曲、音楽、社会、人類、この世、あの世、そして、なによりも何様を愛する日本現代音楽協会の諸兄妹、並びに会外の熱くもご聡明なる皆様方へ
正会員:ロクリアン正岡

2009年12月17日木曜日

中川広報部長日誌 其の三 広報部会


12月の広報部会,話し合う事、決定することが山ほどあり大変な広報部長、
こういう時は作曲とはまた違った脳を使っているのでしょうか。
そんな時に素晴らしい差し入れ宮崎滋氏の差し入れシュークリームです。
ずっと出版が滞っておりましたNewComporserも来年には良い方向に向かうように
只今作業進行中です。
2009年最後の広報部会でしたのでその後は松尾先生お勧めのおいしい魚料理のお店
にて忘年会。おいしいお酒を飲みながら話題は現代音楽でした。
そして部長の苦手なもの。それはチーズです。お魚はお皿をかかえて召し上がっておられました。乳製品は苦手とおっしゃっておられましたが、シュークリームは乳製品じゃないのでしょうか???(笑)天才作曲家広報部長は謎に包まれております。

2009年12月13日日曜日

12/20Apple Store銀座ライブのご案内

来る12/20日曜日、アップルストア銀座店の3Fシアターにて、電子音響とSAXと笙と映像によるミニライブを行います。
2008年電楽で発表しました笙と声と電子音響のための「Latent Echo」の一部と、サクソフォーンフェスタで発表しました「Evangelium」も映像とともに上演します。入場無料となっておりますので、ぜひお越しください。
Apple store 銀座店 シアター  アクセス http://www.apple.com/jp/retail/ginza/map/
地下鉄銀座駅徒歩1分中央区銀座3-5-12サヱグサビル本館中央通り松屋向かい


開催日程:2009.12.20   開催時間:PM5:00-6:00  入場無料
出演者 : 宮木朝子(作曲・mac)  大石将紀(sax)  高原聰子(笙)  
協力:小阪淳 岩下由美 武田隆顕 / 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト
アルバム名  Virtual Resonance-sound image for 4D2U(CD+DVD) tepito-001 Te Pito Records
イベント内容:国立天文台4次元デジタル宇宙(4D2U)プロジェクトの宇宙映像用音楽をベースに制作された雅楽と電子音響、鉱石、ガラスの現実音の電子変調によるアルバム「Virtual Resonance」。宮木朝子の音楽と、スーパーコンピュータのシミュレーションの結果を可視化した4D2U制作の宇宙映像による、発売記念ミニライブ。笙とsaxの生演奏にもご期待ください。
詳細については Te Pito Records のサイト内、 http://www.te-pito-records.com/pg36.html をご覧下さい。
*写真は今年3月国立天文台内4D2Uドームシアターで行われたライブの模様です。


正会員:宮木朝子

2009年12月10日木曜日

記念づくしのコンサートシリーズ!


tt事務局員です。
2010年、日本現代音楽協会(現音)は創立80周年を向かえます。その記念すべき年の最初に開催する〈現代の音楽展2010〉は、まさに「記念づくし」のコンサートシリーズです!
国際現代音楽協会の世界音楽祭で注目を集めた作品・作曲家を紹介するコンサート「世界に開く窓(シリーズ第2夜)」は、3月3日に開催する今回の企画でなんと30回目!
下記ブログにも書いた「箏フェスタ(シリーズ第3夜)」は、二十絃箏誕生40周年記念企画。
30、40ときて……期待に反しませんよ! シリーズ最終第4夜の「コンチェルトの夕べ」は、50周年記念を盛り込んでいます!
本シリーズ芸術監督の堤剛氏が1960年に初演した、故・矢代秋生元会員の《チェロ協奏曲》を、半世紀の時を経て、初演と同じ地、杉並公会堂で、そして初演と同じ堤剛芸術監督自らがソリストとして演奏します!
注目ポイントが沢山の〈現代の音楽展2010〉の情報は、今後も随時このブログで紹介して行きます!

2009年12月7日月曜日

チェロ・アンサンブル展作品決定!


チェロ・アンサンブル展
2010年2月14日(日)
13:30開場/14:00開演
府中の森芸術劇場ウィーンホール
全自由席2,000円
安良岡章夫/Polifonia II for 4 Violoncellos
水野みか子/エズの庭
遠藤雅夫/ゼピュロスII〜チェロアンサンブルのための
倉内直子/深層構造—10人のチェリスとのための
エイトル・ヴィラ=ロボス/ブラジル風バッハ第1番
出演:桐朋学園チェロアンサンブル
指揮:安良岡章夫 夏田昌和

2009年12月3日木曜日

現音・今昔(9)事務局のこと “直(ちょく)さん”編

現音に80年の歴史があると、当然その歩みは事務局の苦労史になる。その歴史の中軸に位置し、四半世紀に亘り作曲家の団体を支えてくださったひとに「佐々木 直さん」がいた。素晴らしき怪女だった・・・ピースの両切りをくわえ、お酒を愛し、“能”はプロ級で、人間コンピューターだった。とにかくワープロの<保存>を使わないのだから恐れ入る。みんな頭のなかに入っていて、個人情報・会計簿・各種スケジュールなど、必要に応じてたちどころに出してくる。財政も厳しいはずだが、途中どのように工面したのか、お金の出し入れの最後はキチンと合わせることが出来た。交友関係も広く、演奏家の優秀な才能を現代音楽に結びつけ、コーディネーターの役もされ、現在の各種音楽会企画の基礎を築いてくださった。
 わがままな作曲家が相手のために口が悪い時もあり、煙たがる会員もいたが、音楽関係者には愛され頼られる存在だった。
 「東京現代音楽祭」の準備の頃、当時の事務局長が大会事務局で「直さんどうしてるのかな?事務所で倒れていたりして・・・」と冗談を言いながら、しかし音沙汰無いのを心配し、現音事務局に帰り道に寄った。本当に倒れていた。
 後遺症もあり入院生活を余儀なくされた。現音では感謝の意志を伝えるための資金が殆ど無かった。すると先輩作曲家が「T(直さん)基金」を立ち上げ、有志が出し合い、彼女に贈ることになった。残念ながらその後亡くなられた。直さんも凄かったが、いざという時の先輩作曲家の情熱には凄いモノがあった。
坪能克裕

2009年12月1日火曜日

一本でもニンジンの謎

tt事務局員です。
1972年に現音の書記長(現在の事務局長職)に就任した三木稔さんは、その3年前、とある楽器の開発に携わりましました…。
そうです、「二十絃箏」です!
1969年、筝奏者の野坂惠子さん、三木稔さんをはじめ、様々な方の研究、努力、開発があって生まれた二十絃箏は、2009年の今年、誕生40周年を迎えました。それを記念して現音は、三木稔さんの代表作を含む新旧12作を一挙に上演する「箏フェスタ」を開催します!
ところで、一般的に「二十絃箏」と呼ばれることが多いこの楽器、実は糸が21本あるって知ってますか!? 今年4月に開催した「箏レクチャー」(写真参照)でそのことも語られていました。
箏音楽や二十絃箏の普及に努めてこられた吉村七重さん、石垣清美さんによるレクチャーは、初心者にもわかりやすく、克つとても充実した内容でした。
で、なぜ21本なのに二十絃箏!? それはまた次の機会に書きたいと思います(笑)。