2010年6月29日火曜日

須藤英子募集作品 8月31日(火)必着


今回は近藤浩平会員のトイピアノ作品です。演奏は「競楽VI」で優勝し「第14回朝日現代音楽賞」を受賞したピアニストの須藤英子さんです。
須藤さんは近年トイピアノの演奏や新作初演にも力を入れており、只今下記の通り新作を募集中です! 是非ご応募下さい。
▼須藤英子ウェブサイトhttp://eiko-sudou.web.infoseek.co.jp/
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▼募集作品:未発表の新作2作品。3分以内のトイピアノ作品。
3種類のトイピアノ(音域動画は以下のとおり)のうちいずれか、あるいは複数を使用可。
・カワイミニピアノ www.youtube.com/EikoSUDOH?gl=JP&hl=ja#p/u/22/fgwvBWwdIo0
・シェーンハット www.youtube.com/EikoSUDOH?gl=JP&hl=ja#p/u/23/OzLrrwG0Cos
・ヴィラック www.youtube.com/EikoSUDOH?gl=JP&hl=ja#p/u/16/oJ5Zos9oJXE
▼応募資格:国籍、年齢不問
▼応募方法:作品タイトルと氏名、作曲年、連絡先(住所、電話、メールアドレス)、演奏時間を記入した楽譜(PDF)を「eikosudoh@gmail.com」宛に送信してください。
▼締切:8月31日(火)必着
▼応募・演奏料:無料
▼初演:2010年10月9日、東京での公演にて予定。
▼特記事項:応募が募集数を上回った場合、2曲を選考・初演しますが、それ以外の作品についても「須藤英子YouTubeチャンネル」にて、年内中にWEB初演をさせていただきたいと考えています。

JSCM Archives その (2) 《坊さんの気晴らし》

近藤浩平 作曲《坊さんの気晴らし》作品111


 須藤英子さんから2009年11月京都大丸のおもちゃ売り場でトイピアノの演奏をするというお知らせいただいて聴きに出かけました。おもちゃ売り場のクリスマスコンサートで、森田泰之進さんや深見麻悠子さんの曲やケージの曲を、子供たちが熱心に聴き入っているのに混ざって、私も大変、楽しませてもらいました。


 トイピアノは、音の始まりかたと減衰がピアノとは大変違っていて、音の粒がたっているので、リズムの面白さがとても効果的に聴こえることを森田泰之進さんの《粒/流》でとても印象づけられ、トイピアノ独特の音色の詩情を深見さんの曲で印象づけられ、早速、刺激されて数日間で書いた作品です。


 トイピアノはピアノの代用品ではなくて、トイピアノという一つの個性をもった代替のきかない楽器なのです。


 作品番号111という数字は、それほど深い意味はないですが鍵盤作品にしようと、考えていました。


 京都でのコンサートにちなんで、少しばかり京都らしいような気もするタイトルを付けています。





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■Web初演・撮影


2010年1月
演奏:須藤英子(トイピアノ)


▼近藤浩平ウェブサイト
http://kondokohei.hp.infoseek.co.jp/

2010年6月28日月曜日

ニューヨーク頼り?


tt事務局員です。
最近、ニューヨーク市内の路上や公共施設に、計60台のピアノが設置されました。カラフルに装飾されたそのピアノたちを、何時でも、誰でも、自由に弾いて良いんだそうです。
街のあちこちににポップなピアノが60台も置いてある! それだけでもワクワクドキドキ! そしてそれ自体が巨大なインスタレーション作品でもあるわけです。
ニューヨークは、街の中で演奏するには申請と許可が必要です。でもこのピアノは別。市民はピアノを囲んで音楽を楽しみ、輪が広がり、交流が深まっているようです。ビートルズ、ベートーヴェン、子ども、カップル、プロ、朝も夜も、毎日街のあちこちで、人々から何かが生まれています。
▼AFP通信による動画ニュース
これは、イギリスの芸術家とアメリカのボランティア団体が共同で企画したもので、これまでにも世界各地で同じプロジェクトが行われています。
「芸術家だからできること」というものがあると思います。

日本現代音楽協会の「現代音楽教育プログラム研究部会」は今、神奈川県の小学校で、子どもたちと音楽をつくるワークショップを行っています。この模様は後日現音ブログで紹介する予定ですので是非ご覧下さい。

2010年6月24日木曜日

ボストン便り (1) 〜会員:深澤舞


現音ブログをご覧の皆さま、こんにちは。作曲の深澤舞と申します。2006年の「器楽アトリエ」に初参加させて頂いてから日本を離れ、現音の演奏会もご無沙汰してしまっておりますが、遠方より楽しく拝見している現音ブログに、私も寄稿させて頂くこととなりました!ちょうど丸2年になるボストンの街のこと、今勉強している音楽院でのことなど、少しずつお届けさせて頂けたらと思っております。どうぞよろしくお願いします。
昨夏からBerklee音楽院で勉強しており、ボストン・シンフォニーホールやRed Soxのフェンウェイ球場からすぐの場所で、日々刺激を頂いています。この学校は作曲や演奏の他、映画音楽、電子音楽、エンジニアリング、マネージメント、音楽教育、音楽療法・・など専攻も幅広く、先生や学生さんのバックグラウンドも多様です。「どんな音楽をメインにやってきているの?」とは、普段よく交わされる会話ですが、クラシックだったり、ジャズだったり、自国の民族音楽だったりと、本当にさまざま。そうした会話を反映するように、学校では(そして街でも)アメリカで育まれたジャズ、アフリカの音楽、インド、中近東、アジアの音楽などに並んで、クラシック音楽も同じ存在感でごく自然に肩を並べ、弾く人も聴く人も自在に行き来して楽しんでいます。長音階と短音階は、ジャズでは数ある旋法の中の1つでしかなく、現代音楽の楽譜で目にとまる微分音はアラブの音階で当たり前に使われていて、音楽の縦糸と横糸が思いがけない繋がりを見せてくれます。自分なりの焦点に合いやすくなっていたメガネをふと外されるような感覚と、音楽という世界の広大さを、改めて体感する日々です。
写真はアメリカ最古の公園といわれるBoston Commonです。毎年夏になると、ロミオとジュリエットという白鳥のつがいが、子育てのためにこの湖にやってきます。2羽の到着の日は、毎年ジャズバンドが演奏して迎えるのだと記事になっていました。冬はマイナス20度まで下がるボストンも、今は初夏のよい季節がやってきています。
(2010.6.23.)

2010年6月18日金曜日

新コーナー『JSCM 現代音楽の庭』


新コーナー『JSCM 現代音楽の庭』をオープンしました!
『JSCM 現代音楽の庭』は、年に1回発行している情報誌『NEW COMPOSER』と連動し、よりタイムリーに現代音楽のトピックを発信して行くコーナーです。
記念すべき第1回目は、先日来日し注目を集めた、トリスタン・ミュライユ氏のインタヴューです!
このインタヴューの模様は『NEW COMPOSER Vol.11』に掲載する予定ですが、まずはいち早く、このウェブをご覧のみなさんにインタヴュの導入部分を公開します!
JSCM 現代音楽の庭『JSCM 現代音楽の庭』

現音作曲新人賞について


「第27回現音作曲新人賞」の作品募集を締め切りました。今回は2カ国21作のエントリーがありました。
譜面審査の結果は7月上旬にウェブサイト上で発表する予定です。

2010年6月8日火曜日

JSCM Archives その (1) 《へんたいどうぶつ》

森田泰之進 作曲《へんたいどーぶつ》
Yasunoshin MORITA/ Les animaux a metamorphoses


「変態動物」とは、生育過程の一時期に著しく形態を変える動物。具体的には生き残りと成長に最適化された幼生と、成長後の成体の間で、形態が大きく変わる動物(チョウ、カブトムシなど成育過程で蛹を経る「完全変態動物」、セミ、カマキリ、トンボなど蛹を経ない「不完全変態動物」を含む)を指す。
 立ち昇る音、そして演奏行為そのものの変態(=変容)の過程に、特に注力して作曲を行った。





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■初演・撮影


〈現音・秋の音楽展2009〉「アンデパンダン展第1夜」
2009年11月11日[水] 19:00開演
東京オペラシティリサイタルホール
演奏:ヘンタイデュオ(Vn. 辺見康孝、Vc. 多井智紀)

2010年6月7日月曜日

競楽出身者と現音作曲家の協創


今年創立80周年を迎えた日本現代音楽協会は、この秋、80周年記念コンサートシリーズを開催します。
このシリーズには「現代音楽演奏コンクール“競楽”」出身演奏者にご出演頂くコンサートもあります!
そして同シリーズ内では「現代音楽演奏コンクール“競楽IX”」を開催。つまり、このコンクールで高成績を修める事がプロデビューのきっかけとなる可能性が高いのです。
下記にコンクールの参加要項と申込用紙をアップしました! 是非ご参加ください!

★参加要項(全7ページ)
http://www.jscm.net/kyougaku9/youkou.pdf