2008年4月8日火曜日

コンセプトの明確化—音楽に実体を


2008年度芸術監督は、作曲家 一柳 慧
年度テーマ「コンセプトの明確化—音楽に実体を」

 テーマの論点は2つです。
 1つは昨今、現代音楽という言葉や概念に縛られているせいか、窮屈な表現に陥っている音楽が多く見受けられます。将来への展望が持ちにくい今という時代だからこそ、芸術本来の、より自由で開かれた表現を取り戻し、音楽の新しい内容と社会性を獲得する必要があるように思います。
 もう1点は、一般的に、なぜ音楽するのかという問いかけが稀薄なことです。技術で美しく隠蔽し、いかに音楽を書くかということよりも、多少稚拙であっても、明確なコンセプトに根ざした実体のある音楽の追求を目指すべきではないかと、私は思います。
一柳 慧

コンセプトの明確化—音楽に実体を


2008年度芸術監督は、作曲家 一柳 慧
年度テーマ「コンセプトの明確化—音楽に実体を」

 テーマの論点は2つです。
 1つは昨今、現代音楽という言葉や概念に縛られているせいか、窮屈な表現に陥っている音楽が多く見受けられます。将来への展望が持ちにくい今という時代だからこそ、芸術本来の、より自由で開かれた表現を取り戻し、音楽の新しい内容と社会性を獲得する必要があるように思います。
 もう1点は、一般的に、なぜ音楽するのかという問いかけが稀薄なことです。技術で美しく隠蔽し、いかに音楽を書くかということよりも、多少稚拙であっても、明確なコンセプトに根ざした実体のある音楽の追求を目指すべきではないかと、私は思います。
一柳 慧