2008年12月24日水曜日

電楽座談会

昨日西岡さんの大学,東京芸大千住キャンパスで電楽座談会をいたしました.
秋の音楽展ではステージ演奏に電子機器を絡めるというライヴエレクロニクス公演がありましたが,その作曲者,音響デザイナー,機器提供関係者による座談会です.
新しいタイプのスピーカー利用による音場空間の創出という観点から活発な意見が提示されました.
「ライヴエレクトロニクス」音楽は「オペラ公演」に似ているところがありますね.
「場」ホールなどにより演出=創出が変化していく.
オペラ専用劇場でのオペラ公演がベストなように,専用の「ライヴエレクトロニクス劇場」が建設されればさらに大きな発展が期待できます.
使用機器も上見ればキリがない.オペラで言えば大道具/小道具/照明/舞台演出費といったところでしょうか.
それにしても北千住!!! 地下鉄千代田線/日比谷線,JR常磐線,東武線,つくばエクスプレスが交差し,小田急ロマンスカーもここから乗れます.目も眩むような駅に変身してました.
遠藤

2008年12月9日火曜日

ニューコンポーザー10号


廣瀬量平元会長(当時は委員長)が亡くなられました。
僕がまだまだ若い頃、「君はすっと自分を出せば、自分の表現は出来るよ。肩肘張ることはないのさ」と背中を押して頂いたことをよく覚えております。
 ご冥福をお祈りいたします。
 ニューコンポーザー10号の紙面作りが始まってます。
星野健・松平頼暁名誉会員インタビューを行いました。
星野先生のお宅には坪能会長と宮崎広報部員がお伺いいたしました。
松平先生は現音事務所にお超しになり、宮崎、河内広報部員と遠藤がお話伺いました。
 人生を戦って来られた先輩のお話には深いものがあります。
広報部長・遠藤雅夫

2008年11月27日木曜日

作品公募について


日本・ロシア音楽家協会が交流を行っているウクライナ作曲家同盟キエフ支部より作品公簿が来ております。
日本をテーマに公演を行う予定です。
作品公募を広く皆さまにお知らせする次第です。
公演名:International Festival "Music Premiers of the Season"
開催期間:2009年4月3日(金)~8日(金)
開催地:キエフ
主催:ウクライナ作曲家同盟キエフ支部
 募集作品:室内オーケストラ(一管編成程度、未既発表を問わない)
演奏時間制限:特になし
 募集締切
・2008年12月10日(水)17時必着
・スコアを送付のこと(録音音源があれば添付してください)
 出品条件
・音楽祭への参加
・滞在中の宿泊費は主催者が負担しますが、往復の旅費は自己負担になります
・演奏用のパート譜は出品者が作成してください
 選考
・日本・ロシア音楽家協会作曲部会にて選曲し3作品を決定します
・当協会が一括してスコア/パート譜をウクライナへ 送付します
作品送付先/お問い合わせ
〒151-0053
東京都 渋谷区代々木1-36-4全理連ビル6F
カワイ音楽振興会内 日本・ロシア音楽家協会事務局
Tel.03-3320-1671
mail:
Japan-russia@kawai.co.jp

2008年9月5日金曜日

サクソフォーン・フェスタ選曲会議

日本現代音楽協会と日本サクソフォーン協会は、サックスの奏法や作曲の書法の更なる発展を目指し「サクソフォーン・フェスタ」を来年3月に開催します。
本日はその選曲会議。
上演する作品を公募したところ、アマチュア向けの楽しい作品から意欲的な新作まで、たくさんの応募がありました!
選曲委員会は、サクソフォーン協会の冨岡和男事務局長、4月に奏法レクチャーをして下さった大石将紀さん、そして当協会佐藤昌弘・中川俊郎・松尾祐孝各理事の合計5人。
写真のとおり、わきあいあいと会議は進みましが、さすが、譜読みは真剣そのもの。応募作一つひとつに対し、5人で意見を出し合い、イメージを膨らませ、その可能性、実現性を話し合いました。
その結果、公募作の中からは9作品がプログラミングされることになりました。
コンサートの詳細は追ってお知らせしますが、サックスの「祭典」の名にふさわしいコンサートが実現すると思いますのでお楽しみに!

(tt事務局員)

2008年8月10日日曜日

NEW COMPOSER!

日本現代音楽協会機関誌 NEW COMPOSER 2008年最新号、堂々完成!
現代音楽を扱った情報誌が殆どなくなってしまった現在、本誌はますますその貴重な情報源となり、交流の場となっています。インターネット全盛の時代にあっても実際に手に取り、記事のあちらこちらに目を通し、ゆっくりと熟読できる雑誌は必要です。今回はこれまで以上に多彩な記事がてんこ盛りの内容の濃い出来となっております。 
ぜひお読み下さい。
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▼主な内容
■人物往来~毎号、各界の著名人にその生い立ちや音楽との関わりを語って頂く人気のコーナー。

※今回は音楽評論の重鎮、遠山一行氏のお宅にお邪魔し、若い頃、パリ滞在時代に生で聴いたフルトヴェングラー、エドウィン・フィッシャー、コルトーといった伝説的な音楽家の話、影響を受けた文人、若き音楽家たちへの提言など音楽愛好家には興味津々の内容です。
■本邦初!?  スペクトル楽派に関する本格的な論文!! 
「スペクトル楽派とジュラール・グリゼーの創作」《ヴォルテクス・テンポルム》の分析を中心に 
鈴木純明
※スペクトル楽派とはジュラール・グリゼー、トリスタン・ミュライユらを中心としたグループで彼らは音響の倍音構造を科学的に分析、組織化した作曲を行ってきました。 
この音楽は20世紀後半の作曲界に大きな影響を与えてきたにもかかわらず、なぜかわが国ではこれらについての研究や論文が発表されてきませんでした。まさに日本の作曲界のなかでも画期的といえる論文の登場です。 
次号(2009年)の2回に渡っての連載です。折りしも今年のサントリー・サマー・フェスティヴァルはスペクトル楽派の特集なので予習にぜひ読んでおきましょう。譜例満載。
■明治楽語事始2~瀧村小太郎の試行 
上田真樹
※好評連載の第2回。いまや当たり前となった交響曲や協奏曲、和音、拍子といった、音楽にまつわる言葉はいつ、誰が日本語に訳したのだろうか。わが国の洋楽黎明期の楽人たちの苦労と試行錯誤を描く。著者の深い教養と知識に裏打ちされた内容は圧巻。
■名誉会員インタビュー 
湯浅譲二、川崎優
※当協会の名誉会員で日本の作曲界に多大な貢献をされたお二人にお話を伺いました。
湯浅譲二氏~生い立ち、影響を受けた音楽(湯浅さんは実はチャイコフスキー、ヴェルディもお好きでした!)、実験工房の頃、能との関わり、日米の学生の違い、真の前衛とは?
川崎優氏~長崎での被爆体験、祈りの音楽、演奏を重んじる日本と作曲を重んじる外国、若い世代への助言
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文:河内琢夫(日本現代音楽協会広報部)

2008年7月17日木曜日

NEW COMPOSER 第9巻発行!!!!


1年がかりで作ってまいりました NEW COMPOSER Vol.9完成しました.
大変良い出来栄えですよ.
インタビュー:遠山一行氏,湯浅譲二氏,川崎優氏
人生を闘ってこられた先達のお言葉には深い洞察力があります.
アナリーゼ:スペクトル音楽とジェラール・グリゼーの創作(鈴木純明)
3年がかりで鈴木さんが書き上げた渾身の分析.
スペクトル音楽,日本初の論文ではないでしょうか.
座談会...演奏家による座談会:パネリスト...安倍圭子,小泉浩,瀬山詠子,野口龍の各氏 司会:沼野雄司氏
現音を始めとする,日本の現代音楽界を担ってこられた演奏家の興味あるお話です.
上田真樹氏の「明治楽語事始」続き物の第2弾です.読みものとしてとても面白いですよ.
定価725円(税込み)現音事務局へお問い合わせ下さい.
来週には販売開始となると思います.
僕が編集長を担当して5年です.自信作です.
どうぞお求め下さい.
編集長:遠藤雅夫

2008年6月18日水曜日

現音イメージ戦略秘密会議


tt事務局員です。
今夜は広報部の会議がありました。
発売が数日後に迫ってきた情報誌『NEW COMPOSER Vol.9』の最終チェックは、夏休みの終わりに、みんなでよってたかって宿題と格闘しているかのようでした!
今年の秋のコンサートシリーズの広報展開についても相談。
日頃メールでの情報交換、このブログでの展開も行う広報部ですが、やはり顔を合わせて意見を出し合うと、ひっきりなしにいろんなアイディアが出てきて、数時間かけても最終的なイメージに到達できなかったので、また2週間後に集合することに。
今夜の裏話は近々、広報部の作曲家たち自らがこのブログで語るはずです!
お楽しみに!!

●写真
今年度より執行部が交代し、広報部もリニューアルしました。今日の会議はなんと出席率100%!!
遠藤雅夫(部長)
河内琢夫
中島克磨
西岡龍彦
福田 陽
宮崎 滋
森垣桂一
矢内和三
山本純ノ介

2008年5月7日水曜日

サックス・フェスタへ繋がった大石さんによる充実のレクチャー


ただ今現音では〈現代の音楽展2009〉「サクソフォーン・フェスタ」で上演する作品を募集中です。要項は「作品公募」のページをご覧下さい。
 4月13日(日)13:00より洗足学園音楽大学において、作品公募に向けてのサックス奏法・記譜法などのレクチャーを行いました。講師には、パリ帰国第一弾公演「B→Cバッハからコンテンポラリーへ」で注目を集めた大石将紀さんをお迎えしました。
 微分音程や重音は勿論、研究され続けている新しい奏法の紹介もあり、またその場で参加者とディスカッションしながら、奏法の工夫や実験をしてみるなど、作曲者も演奏者もサックスの魅力と可能性を存分に感じることが出来たレクチャーでした。
 奏法を活かした作品の紹介ということで、大石さんによるミニリサイタルも開催、また洗足学園のご協力により、ソプラニーノからコントラバス(!!!)までの7種類の楽器が登場するといった貴重な機会となりました。
 会員内外のみなさんの、多様なイマジネーションで「サクソフォーン・フェスタ」を充実したサックスの祭典にしていただければと思います。ご応募お待ちしております!
(tt事務局員)

写真左上:沢山のご来場者、洗足学園のカルテットのみなさんも。
写真右上:レクチャー中の大石将紀さん。
写真左下:終了後も熱心に大石さんに質問する姿が見られた(あっち向いてホイではありません)。

2008年4月8日火曜日

コンセプトの明確化—音楽に実体を


2008年度芸術監督は、作曲家 一柳 慧
年度テーマ「コンセプトの明確化—音楽に実体を」

 テーマの論点は2つです。
 1つは昨今、現代音楽という言葉や概念に縛られているせいか、窮屈な表現に陥っている音楽が多く見受けられます。将来への展望が持ちにくい今という時代だからこそ、芸術本来の、より自由で開かれた表現を取り戻し、音楽の新しい内容と社会性を獲得する必要があるように思います。
 もう1点は、一般的に、なぜ音楽するのかという問いかけが稀薄なことです。技術で美しく隠蔽し、いかに音楽を書くかということよりも、多少稚拙であっても、明確なコンセプトに根ざした実体のある音楽の追求を目指すべきではないかと、私は思います。
一柳 慧

コンセプトの明確化—音楽に実体を


2008年度芸術監督は、作曲家 一柳 慧
年度テーマ「コンセプトの明確化—音楽に実体を」

 テーマの論点は2つです。
 1つは昨今、現代音楽という言葉や概念に縛られているせいか、窮屈な表現に陥っている音楽が多く見受けられます。将来への展望が持ちにくい今という時代だからこそ、芸術本来の、より自由で開かれた表現を取り戻し、音楽の新しい内容と社会性を獲得する必要があるように思います。
 もう1点は、一般的に、なぜ音楽するのかという問いかけが稀薄なことです。技術で美しく隠蔽し、いかに音楽を書くかということよりも、多少稚拙であっても、明確なコンセプトに根ざした実体のある音楽の追求を目指すべきではないかと、私は思います。
一柳 慧

2008年3月21日金曜日

オペラ・プロジェクトII:エピローグ「“赤ずきん”は眠りの森に…」


15日、「オペラ・プロジェクトII」の舞台が終わりました。会場にお越し下さった方もそうでない方も、「赤ずきん」の旅路を見守って下さり心より感謝申し上げます。
さて、一週間経とうとする今、作品の中のあれこれに想いを致す時間を過ごしておりますが、エクリチュールの細部をはじめとする大幅な改訂作業を行わねばならない必要性を感じ始めております。
そんな訳で、「赤ずきん」はしばらくの間“眠りの森”に旅立つ事になりました。
再び皆様にお会いする時には、更にパワーアップ(!)した姿で現れてくれる事でしょう。
その日まで、どうぞ楽しみにお待ち下さい。
感謝とともに。
三枝木宏行
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皆さん、いつもご親切にありがとう。
でも私、今はご用事があるの。
これから“眠りの森”でしばらくのお休みをいただきます。
元気を120パーセント充電して、また皆さんの前に戻ってきたいと思います。
あ、因みにお婆様のお家は、今は工事中みたい。
いらっしゃっても何もないんじゃないかしら…
お目覚めの時間… それは多分、作者の父様とみまかられた父様がご存知のはずです。
だから、今は起こさないでね。(^_^)
それでは、おやすみなさい。
もう一度、ご親切にありがとう。
赤ずきん

2008年3月12日水曜日

響楽オーケストラのみなさんへ/松岡貴史


今回の「響楽」で、オーケストラのみなさんには大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。5曲もの初演、大変だったろうと思います。
 大変なことを、みんなで楽しみながらやるんだという、若くて有能で謙虚なみなさんの意欲と、同じ釜の飯的、運命共同体的連帯感には、いつも何か引き込まれるような魅力を感じていました。また、このような出会いの場を設定された松尾さん、夏田さんや、現音の竹田さんたちの熱い思いを、こまやかな配慮の行き届いた連絡や段取りに、私はすでに感じ取っておりました。
 芸術監督の三枝さんが「大衆性は?」という質問をされていましたが、まずは演奏者と作曲者が心を通わせ、曲の持ち味を十分に引き出し楽しんで演奏できることが、聴衆に何かを投げかける第一歩だと思います。現代音楽かどうかではなくて、実際、いい曲、いい演奏は、子どもや素人にも分かるのです。そういった意味で、今回の取り組みは、聴衆に何かを投げかける、という下地は十分だったと思います。皆さんとの心の通い合いがあって、実に気持ちのよい、幸せな体験となりました。
 リハーサルでは、高嶋さん、小林さん、山本さん、水野さんの作品がどんどん仕上がっていくのを、自分のことのようにとても嬉しく拝聴していました。私の作品《Melos Pneumatos》は、弦楽器が細かくdivisiしていて、全貌が見えてくるのに時間がかかりましたね。しかし3月1日のリハでは、(私自身も、テンポを見直すなどいっぱい準備をしてきましたが、)みなさんとてもよく準備されていて、ニュアンスや形がハッキリ見えてきて、その変貌ぶりに感動しました。管楽器や打楽器の音色が冴え、divisiされた弦楽器が気(Pneuma)を感じさせ、glissanndoの動きのしなやかさ(Melos)が息づきはじめ、作品から、ほのかな色彩、色気が感じられるようになりました。そして本番では、まさにMelos Pneumatosの世界がそこにありました。曲自体は、まだまだ改良しなければならないことがたくさんありますが、演奏は、大変すばらしいもので、私としては大満足、とても幸せな時間でした。当日、みなさん一人一人にお礼を言いたかったのですが、時間がなくそのままになってしまい、残念に思っておりました。
 聴きにきてくれた人たちからも、「ずっと続いてほしいような心地よい時間だった。」「宇宙とか太古とか、何かが起ころうとする前の次元のようなビッグなものが、体の中でも感じられた。」「感情以前の陶酔感をもった。」などという声が続々と届いています。
 楽譜から音楽を見透し、いつも的確な指示を出されていた指揮の松尾さん、私たちには優しく、オーケストラをしっかりリードしてくださったコンミスの甲斐史子さん、そして期待に応えてすばらしい演奏をしてくださったオーケストラのみなさんには、いくら感謝してもしきれません。
 みなさんは、今後また新しい作品の演奏に取り組まれることと思います。同時代の作品をともに生み出す喜びを持ち続けていただければ嬉しく思います。さらなるご活躍をお祈りするとともに、またどこかでご一緒できる日を楽しみにしています。
松岡貴史

これに関わった皆さんとの心の通い合いがあって、実に気持ちのよい、幸せな体験となりました。
私の曲の演奏も、おかげさまで、音の間から自然な色気が感じられるような、とても魅力的なものになりました。オーケストラには不慣れな私でしたが、また書きたいという思いを強くもちました。
本当に、ありがとうございました。

2008年3月11日火曜日

意志の上にも“30年”


「世界に開く窓」〜ISCM“世界音楽の日々”を中心に〜日本からの発信

《弦楽四重奏曲》出品/坪能克裕
 国際現代音楽協会(ISCM)主催の音楽祭(世界音楽の日々)は、毎年加盟国が持ち回りで開催することになっている。日本も2001年に横浜で開催した。世界の最前線の音楽と智恵が集まってくる。
 作品の参加に限らず、一週間でも“見聞の旅”に出かけよう!・・・航空券+宿泊費+旅の調度+食費からお土産=ん十万円は掛かる・・・
 一年に一日だけだが東京でも開催され続けてきている。それもチケット代は一夜3〜4千円で。全てカバーされているわけでは無いが、もう30年も続いている。それが「世界に開く窓」である。現音の“奇蹟”だ。こんなにお得で凄い企画は無い!
 今年も3月7日に、すみだトリフォニーホール(小)で開催された。開かれた窓からの見聞は、ウワサや専門家の価値判断では分からない“迫力・説得力”があった。そしてそこではISCMの歴史も、若い演奏家の創造も、現代音楽の可能性も感じ取れるスペースになっていた。
 決して満席ではなかったが、しかし当日の参集者はマイノリティとは異なる“開く”世界を体感することができた。
 来年もある。31年目以降の“春”も楽しみにしていていい。

3月7日「世界に開く窓」の公演写真をアップしました。
左上:坪能克裕/弦楽四重奏曲
右上:福井とも子/シュラックリヒト
左下:外山道子/やまとうた
右下:松平頼曉/チューバのためのシミュレーション

「響楽II」


「響楽II」で芸術に大衆性が必要か?の司会者の問いに,1人くらい「芸術は大衆性とは無縁だ」と言い切った作家がいてもよかったのにね.
大衆性があるのは多数派からの支持があるということしょ.
クラシック音楽そのものが,日本では大衆性を持っていないではないか.オーケストラの運営がどこでも非常にキツイなどはその一例です.その中の「現代音楽」少数派の中の更に少数派.
分かり易さ...ベートーベン晩年の弦楽四重奏曲やピアノソナタは,果たして分かり易いだろうか.調性があったって分かり難いものは沢山あるよね.他方調性が無い能楽の音楽はそれ自体魅力あります.日本の伝統に西洋の音楽理論を当てはめることは無意味だけど.
ある種のロックや,ディスコ音楽は調性はあまり感じられないけれど,大衆の支持はあります.ビート感が売りだからかな.
「現代音楽」こんな分類はもうやめて新しい用語を考案した方がイイと思いますが,「20世紀後半のスタイルの音楽」が分かり難いのは,聴衆は感じようと思って音楽を聴きたいのに,考えさせる音楽の供給となったからでしょう.
孤の存在である人間の精神活動の表現が芸術であるから,多数派を目指すのはさっさと諦めよう.この芸術の世界に入った以上,孤独,孤立を友とし,無理解と闘う覚悟を持ち,新たな航海に出ようではありませんか.
持続性のある感動を持つ作品は,その作家の精神活動が活発な証拠です.
遠藤雅夫

2008年3月9日日曜日

オペラ・プロジェクトII:「赤ずきん」トリビア(2)


m(_ _)m ようこそのお運びで有り難く存じます。
さて、ご高覧(?)頂いております『「赤ずきん」トリビア』。本日は第2回、第4景から終景までの4問でございます。
【第4問】
第4景で赤ずきんは警察の尋問を受けます。その時、彼女が「知り合いではないか」と疑われた歴史上の人物の名前は?
【第5問】
第5景の台詞の中で、戦後ヒットしたあるドラマの題名がふと聞こえます(そのドラマの話をしているのではありません)。それは次のうちどれでしょう。
(1)鐘の鳴る丘
(2)君の名は
(3)向こう三軒両隣
(4)赤胴鈴之助
(5)笛吹童子
【第6問】
第6景の音楽の問題。この情景の中ほどで、指揮者がある物を叩き鳴らします。その回数は?
【第7問】
同じく音楽の問題。第7景終盤近くで、赤ずきんはグレゴリオ聖歌のある一節を口ずさみます。その題名は?
(1)Dies irae
(2)Victimae Paschali
(3)Stabat Mater
(4)Chorus angelorum
(5)In paradisum
答えは15日の本番舞台にてご確認を。
三枝木宏行

2008年3月7日金曜日

すばらしい演奏をありがとう/水野みか子


響楽オーケストラ2008の皆様
先日の「響楽II」では本当にありがとうございました。
皆様の真摯な姿勢でのご質問やご意見は、作曲する身にとって様々なヒントを与えてくれるものでした。疑問をすなおにぶつけていただいたおかげで、こちらもフランクな気持ちでコニュニケーションすることができて、その結果が、本番でのようなすばらしい演奏につながったのだと思います。
現代音楽の世界には予測できない困難もあると思いますが、今後もぜひ演奏に意欲的に関わっていただけるよう切に望みます。
もちろん現代音楽以外でのご活躍も、強くお祈り申し上げます。

オペラ・プロジェクトII:「赤ずきん」トリビア(1)


毎度の登場でお眼汚しでございますが… 本日の記事は趣向を変えて、作品そのもののお話。
実験的作品はともかくとして、通常オペラというものは、ある筋書きに沿って展開する「お芝居」の要素が強い——それは皆さんもご存知の通り。今回の「赤ずきん」とてその例外ではございません。
そこで、本日は作品の内容についてのクイズ、題して『「赤ずきん」トリビア』。
「まだ観てないから答えられない」…?
そこはそれ、皆さんの想像力を働かせて気軽にお楽しみ下さい。
答え合わせは当日の公演という事で。
作品は7つの情景で構成されています。
出題は各情景につき1問、本日は第1〜3景について。
【第1問】
第1景の終わり頃、赤ずきんの台詞に対して、影の声が合いの手を入れます。その言葉は次のうちどれでしょう。
(1)渡る世間に鬼はなし
(2)笑う門には福来たる
(3)旅は道連れ世は情け
(4)喉元過ぎれば熱さ忘るる
(5)鬼も十八、番茶も出花
【第2問】
第2景で、ある老婆から鏡を渡された赤ずきん。その説明を聞いて発した彼女の言葉は?
(1)易者さんみたい
(2)お婆さんみたい
(3)美容師さんみたい
(4)私の顔を見たい
(5)私の未来を見たい
【第3問】
第3景で見知らぬ駅舎から当て所なく歩く赤ずきん。お父さんの想い出を語るうちに、家であった出来事を思い出します。その話の中で、彼女の家に届いたという物は? そしてその数はいくつ?
三枝木宏行

2008年3月6日木曜日

オペラの稽古、3月2日のレポート

演出家、作曲家がそろった状態では初めての稽古になりました。指揮者の松尾先生、事務局長佐藤昌弘先生不在という事で、私が指揮をするかもしれないと思いつつ臨んだのだが、松平さんとピアノの藤田さんの息が合っているというのでしょうか、指揮者なしでも、十分舞台稽古になるのでした。私は何をしていたかというと、ちょっとした機械操作を。詳しくは本番のお楽しみなのですが。
 オペラの稽古自体が、あまり経験のない事なので、自分の作品がどうのこうのというより、演出家と歌い手のやり取り、そこに作曲家も加わるのですが、そのやり取りが、ここから何かが生まれてくる!みたいなエネルギーがあってワクワクします。殆どすべてを背負うただ一人の歌い手にとっては、とても過酷な状況にあると思えるのですが、演出家の要求に次々に応えて、短い時間の間に全体像を作る事ができました。
 オケ合わせや、実際の会場でどうなるかなど、まだまだ問題がありますが、確実に進展のあった1日でした。
(門脇治/「ボルヘスの時間」作曲者

遅ればせながら、上記犬の写真は、勝手ながらイメージ(事務局員iutの)を貼らせていただきました。
でも、ボルヘス君はどんな犬だろう… この主人の元にいる犬は…