2010年9月18日土曜日

松尾祐孝のリスボン便り・第3弾

<Musica Viva 2010>ベレン文化センターを拠点シリーズの第2夜は9月17
日に開催されました。開演時刻は21時。食事を済ませた聴衆がいつの間にか
大勢詰めかけて、小ホールに約100人が集って静かな熱気に包まれて開演。
第1部は12月に来日公演(当協会80周年記念事業協賛公演)を予定している
Sond'Ar-te Electric Ensemble演奏会、第2部がスウェーデンからのゲスト=
Norrbotten Neo Ensemble演奏会。指揮は両部ともに後者の芸術監督=Petter
Sundkvist氏。
第1部の最初がいきなり拙作<A Double Fiber of Resonance>(Miso Music
委嘱作品)の世界初演。素晴らしい演奏とエレクトロニクスの作動も万全で、
作曲者としても十分に満足できる初演に恵まれました。(写真1・2)
Isabel Soveral作品を挟んで第1部の最後は、Miso Music Portugal誕生25周年
を祝して世界中の作曲家が約1分のSond'ar-te編成の小品を書き寄せた祝賀
オムニバス=<Cadavre Exquis Instrumental>の外国作曲家ヴァージョンの
お披露目。Jonathan Harvey - Crarence Barlow - Jesus Villa-Rojo - Michael
Blake - Peter Switten - Ivo Nilson - Bertrand Dubedout - Takayuki Rai - John
McLachlan - Leilei Tian - Philippe Leroux - Masataka Matsuo - Zurine
Gerenabarrena - Claude Ledoux(順番は少々怪しいですが計14人の小品)が
連続して演奏され、個性と祝祭の饗宴となりました。
25周年おめでとう!Miso Music!
尚、この<Cadavre Exquis Instrumental>のポルトガル作曲家版のお披露目が
来日公演にプログラミングされる予定です。お楽しみに!
第2部は、Rolf Wallen、Per Martensson、Fausto Romitelli、Franco Donatoni
の作品が、アンサンブルの確かな地力の上で彫琢豊かに演奏され、最後は万雷
の拍手となった。当地では若者から老人まで、新しい音楽に強い興味を持って
足を運んでいることが、聴衆の反応から強く感じられました。(写真3)
以下、次弾に続く・・・
(記事:9月18日/リスボンにて)





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