2010年9月15日水曜日

日本応用心理学会第77回大会2010in京都大学



作曲家が応用心理学会に乗り込む!?という希有な機会が到来!松尾祐孝
(現音・現代音楽教育プログラム研究部会長)が、去る9月11日に京都大学で
「音楽づくり」ワークショップを行ってきました。
題して<みんなでつくる音の輪(和)。大学教員、心理学専攻大学院生、
障害者教育従事者、等々、様々な方の参加を得て、充実したWSが実現しました。
サポーターとして奈良在住の田口雅英会員も駆けつけてくれました。
「音楽づくり」の持つ可能性は、単に音楽教科の枠を超えて、
正に発達心理学の見地からも注目されるものに成り得るのです。
「音」そのものを素材として注目して、様々なルールや仕組みを集団で考えていってひとつの作品=ステージを創造するという、「音楽づくり」の濃密な時間の体験が、高度な思考能力や柔軟なコミュニケーション能力の育成に直結しているのです。私の担当する直前の時間帯に<プレイバックシアター>のWSが目についたので参加してきましたが、大いに勉強になりました。
共通項も多く見出せました。集団の持つ力、直感(感じる)から行動・表現(行う)に直結するというプロセスが、普段の常識=思考(考える)から行動というプロセスとは全く異なるパワーを生み出すという人間力の不思議さと偉大さを、我々はもっと認識しなくてはならないと考えさせられました。
人間は、未熟だけれど、素晴らしい!


松尾祐孝(ポルトガル/リスボンより)

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