2010年8月13日金曜日

被爆ピアノが奏でる『月光』コンサート〜準会員:新田祥子


こんにちは♪ 暑い日が続きますが、皆様いかがおすごしでしょうか?☆彡 昨年10月に、「器楽アトリエ」でお世話になった準会員の新田祥子です☆
 NHK国際ラジオ放送のニュース番組で、先月、7月17日の広島での「被爆ピアノが奏でる『月光』コンサート」の一部が紹介され、私の曲も一瞬だけ紹介して頂いたのでここに書かせて頂きますね☆
 ラジオでは、8月10日のAM、NHKラジオ第二放送で14:15前後(番組は14時〜)に英語で放送されました☆
 そのあと、インターネットで8月10日のPlaying the Atomic Bomb Piano to the Worldという題名で仲道祐子さんのピアノ演奏の写真の横をクリックすると、1週間ほど放送がきけるそうです☆彡(英語以外でも18カ国語で放送されます。)良かったら、チェックしてみてくださいね(o^o^o)
▼NHK WORLD RADIO JAPNhttp://www.nhk.or.jp/nhkworld/

○「被爆ピアノが奏でる『月光』コンサート」について
 「被爆ピアノが奏でる『月光』コンサート」は、被爆建物である旧日本銀行広島支店で被爆ピアノによるコンサートおよび被爆体験記の朗読を行う事により、平和の大切さを再認識するきっかけ作りを図るものとして企画されました。
 もともと、フリーアナウンサーの桂幾子さんとボランティアの方々が5年前から広島の国立原爆死没者追悼記念館で被爆体験記の朗読会をなさっていました。今年は被爆65年目ということで、桂幾子さんと(財)広島市文化財団の一つである安芸区民文化センターの方が協力して、新たに今回のコンサートを開催する運びとなったようです(なお、この朗読事業は、修学旅行生の平和学習プログラムの一つとしても行われており、また広島県内の小、中、高校にも行っておられます)。
 コンサートは、被爆地である広島と長崎の声楽家や演奏家による演奏、ゲストにピアニストの仲道祐子さんをお迎えし、私、新田祥子の委嘱作品「Water Flux」、桂幾子さんによる被爆体験記の朗読という形で構成されております。
 被爆ピアノは、ピアノ調律師として数台の被爆ピアノを所有されている矢川光則さんからお借りしております。(矢川さんは各地で「被爆ピアノ平和コンサート」を展開されております。)
出演者:仲道祐子(ピアノ)、福地友子(ソプラノ)、松岡由紀子(ソプラノ)、森岡美和子(ピアノ)、桂幾子(司会・朗読)、新田祥子(作曲)

○曲について
 今回、被爆ピアノの演奏ということで曲を委嘱された時、改めて自分自身が、戦争により大きな打撃を受けた地、広島の出身であることを認識致しました。今、広島はかつての廃墟から、美しく活気のある街、国際都市として生まれ変わっています。現代に生きる私が当時のことを想像すると、今がどんなに幸せかを感じずにはいられません。平和の有り難さ、大切さ、そして平和への願いをこめて、曲を作らせて頂きました。
 なお、タイトルの「Water Flux」は、水の流れという意味です。被爆直後、人々が求めたのは水でした。水は人間を始め、生物にとって必要不可欠であり、また“水で清める”など、浄化の意味もあります。私は、空気、時間、人と自然との共存、そして人の考え方も、水のように留まらず変化していくと思います。
(編成:ピアノソロ、演奏:仲道祐子さん、楽器:アップライトの被爆ピアノ)

○コンサートを終えて
 聞きにきて下さったお客様は、小学生からご年配の方まで様々な年代の方々でしたが、コンサートが終わった後の皆さんの表情がとても清々しく、やわらかい表情だったこと、またコンサート後の被爆ピアノ体験コーナーでは、それぞれ思い思いにピアノを弾かれていて楽しそうな様子でした。
 私は、音楽が人に与える影響がとても大きいものなんだなあということを改めて感じ、音楽に関わらせて頂いている事にとても喜びを感じました。

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