2009年10月23日金曜日

現音・今昔(4)一途な思い


四半世紀前の「現音展」での話し。
 現音の演奏会に欠かせない著名な音楽評論家A氏が私に近づいてきてポツリと話しを切り出してきた・・・書かずにいられない、オレが書かずに誰が書く、これだけは書き残したい、っていう“一途な思い”の作品がこの頃ナイねェ・・・。
 その投げかけは作曲仲間にも後を引いた。いい作品は増えた。コンクールの質も上がった。しかしそれらは「間に合わせ」の作品、注文にはまった作品だというのだ。その間を外すと“間抜け”になり、時により“間違い”な音楽にも感じられてしまう。マ、マある話しかどうかず〜ッと気になっていた。
 現音の会員諸氏は、演奏会に入魂の作品を出してくる。この秋、音楽展が「器楽アトリエ」から始まり、「電楽」「アンデパンダン展」「作曲新人賞」と展開されていく。
 みなさん、一途な思いで書いた作品や作曲家と、是非出逢ってください。
坪能克裕

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