洗足学園がこの度新たに作曲コンクールを設立しました。
「新しい音楽の創造を推進し、聴衆にも広くアピールする新鮮な作品の誕生を期待する」という趣旨のもと、受賞作品は洗足学園が主催するコンサートのプログラムに取り入れられます。
「作曲家、演奏家、聴衆が創る新しい現代音楽の世界」をテーマ として、オーケストラ作品、サクソフォン・アンサンブル作品を募集します。詳細はこちらをご覧下さい。
2011年5月26日木曜日
TEM - Taukay Edizioni Musicali 作品募集
With the intent of remembering the victims of the calamity that hit Japan, TEM - Taukay Edizioni Musicali inviting Japan composers to submit electroacoustic recorded works 10 minutes or less in length (works may be less than 10 minutes in length, but may not exceed 10 minutes).
The most interesting compositions (6 or 7 works) will be selected to be performed in a concert during the "Contemporanea" festival in October 2011 in Udine (Italy) and broadcasted from Taukay Web radio, the first Italian web radio station entirely dedicated to contemporary music. (http://radio.taukay.it)
The recorded work can be any sound created which can be recorded on file, CD, data CD. Live performers are not allowed. The recording can include acoustic instruments, samples, voice, every kind of sound synthesis.
Scores of works are allowed but not required.
It is possible to submit more than one composition.
The call is open to Japan composers of any age.
Previously performed compositions will be accepted.
Works will not be returned.
Entry is free.
The following documentation is required:
- entry form with name, surname, address, telephone number, e-mail address, date and place of birth, citizenship, title of composition.
- composer biography.
- a recent photograph of the composer.
- photocopy of identification document of the composer.
- a statement agreeing to permit the performance of the composition to be performed during "Contemporanea 2011" festival, broadcast or telecast and archived without compensation.
- a statement agreeing to the treatment of personal information in accordance with Italian privacy laws.
The application form to participate is available from the web site: http://www.taukay.it
All the requested documentation listed above can be sent by internet at the following e-mail address:
It is possible to send also the audio file of the participating work (in uncompressed format) by internet using web hostings system (please contact us if you need more info about this kind of delivery).
Please submit your work and submission no later than August 31th 2011.
It is possible to send the participating work by ordinary mail to:
TEM - Taukay Edizioni Musicali
via del Torre 57/5
33047 Remanzacco (Udine) Italy
The postmark will be deemed to be the date of submission
Selected works will be announced on September 20th, 2011.
For further information please visit Edizioni Musicali Taukay's web site: http://www.taukay.it
Or contact us by e-mail at: info@taukay.it
2010年12月16日木曜日
第20回朝日現代音楽賞受賞の言葉 ギター・山田岳
まず始めに、今回の受賞にあたり、審査委員の先生方、応援してくださった皆様に心より御礼申し上げたいと思います。
「競楽」は学生時代からずっと憧れていたコンクールで、いつかは本選の舞台に立って演奏したい!と思っていました。
第1次予選を通過したときは本当に嬉しく、そればかりか第2次予選も通過することが出来て自分としてはまさかの本選出場だったので、結果発表で名前を呼ばれた時は夢のようでした。
現代音楽の演奏家を志す身として、一つ結果を残せたこと、そして第一歩を踏み出せたことに大きな喜びを感じています。
自分が果たして本当にこの素晴らしい賞にふさわしいかどうかは、今後の活動如何だと思いますので、今後は今までよりいっそう勉強と研究を重ね、音楽活動に取り組んでいかなければと身の引き締まる思いです。
本当に、ありがとうございました。
2010年12月11日土曜日
“競楽IX”本選出場者紹介〜山田 岳
現代音楽演奏コンクール“競楽IX”ファイナリスト紹介
山田 岳(ギター)Gaku YAMADA
この度、権威ある“競楽”の本選演奏会という舞台に立たせていただけること、そしてこの栄えある舞台で、これまで自分が勉強してきた作品を聴衆の皆様に披露する機会に恵まれたことを大変光栄に思います。
この度演奏する1曲目《フォリオス》は、1974年に作曲された武満徹の最初のギター作品です。《フォリオス》という名のとおり、二つ折りの小品が3つ並べられたこの作品は、武満独特のハーモニーと、様々な音楽、バッハやガムラン、ボサノヴァなどへのオマージュが随所に散りばめられた美しい作品です。
もう一曲はオランダの気鋭ミシェル・ヴァン・デル・アーの《Auburn》という、テープとギターのための作品を演奏します。先の武満とは対照的な、ある種の鋭い響きを持ったギターパートと、デジタルな素材のほか、様々な楽器の生音をサンプリングした音響も盛り込まれたテープ部分は互いに大変能動的に絡み合い、独特な音響を紡いでいます。
▼プロフィール
ドイツ国立ベルリン音楽大学卒業。ギターを佐藤紀雄、長野文憲、徳武正和、D.ゲーリッツの各氏に師事。第41回日本クラシカルギターコンクール優勝、イタリア・ガルニャーノ国際ギターコンクール最高位、ベルリン国際ギターコンクール第3位。2009年に帰国し、現在は東京を中心に現代音楽作品を中心としたリサイタルやサウンド・インスタレーション、即興演奏などの活動を行っている。
2010年12月10日金曜日
“競楽IX”本選出場者紹介〜岩見 玲奈
岩見 玲奈(マリンバ)Reina IWAMI
この度、本選に出場させていただけることになり、大変光栄に思っております。第一次、二次予選ともに邦人作品を演奏させていただきましたが、この度本選も、邦人の権代敦彦さん作曲《木はやはりなにも言わない》を演奏させていただきます。
これまでに私が勉強させていただいた作品の中でも、特にこの作品には、出会った瞬間に曲が持つその魅力に引き込まれてしまい、その後楽譜を拝見し、更に深く感銘を受けました。今年春、東京音楽大学を卒業しましたが、その折にこの作品を、何か特別な気持ちで演奏させていただきました。
作品全体を通して、幅広い音域の鍵盤を十分に使用し、また「1〜7」、「7〜1」という数字に基づいて音楽が進行してゆきます。マリンバという楽器の特色を、またそれを十分に生かすことの出来るこの作品の魅力を、聴いて下さるお客様にお届け出来るよう、精一杯演奏させて頂きたいと思います。
▼プロフィール
8歳よりマリンバを、16歳より打楽器を始める。ベルギー国際マリンバコンクール2007ソロ部門第2位受賞。第25回日本管打楽器コンクール打楽器部門第1位受賞。ザルツブルグ国際マリンバコンクール2009第1位受賞。東京音楽大学大学院1年在学中。(財)ロームミュージックファンデーション2010年度奨学生。現在、菅原淳、久保昌一の両氏に師事。
“競楽IX”本選出場者紹介〜木埜下 大祐
現代音楽演奏コンクール“競楽IX”ファイナリスト紹介
木埜下 大祐(フルート)Daiske KINO-SHITA
皆さん、こんにちは。フルートの木埜下です。今回わたしは武満徹の《ヴォイス》とブライアン・ファーニホウの《カサンドラの夢の歌》を演奏します。まったく性格の異なる2つの作品ですが、1本のフルートがつくりだすことのできる音響空間と音楽の限界に挑戦した作品、という点では共通するところがあり、それぞれの曲の持つ違いの対比を楽しんでいただければ、と思います。
皆さんと会場でお会いできるのをたのしみにしております。
▼プロフィール
1977年金沢市生まれ。ハンブルク音楽院(石川県芸術インターンシップ事業在外研修員)、ブレーメン芸術大学を卒業。フルートを小泉浩、ユルゲン・フランツ、ヘレン・ブレットソー、ハリー・シュタッレフェルト、マリオ・カローリの各氏に師事。”競楽”において、3度の入選、および内1度の審査委員特別奨励賞を受賞。グイヤンシンフォニーオーケストラ首席フルート奏者を務めた後ソリストに転出、現代音楽を中心に幅広いシーンで活躍している。
“競楽IX”本選出場者紹介〜宮崎 明香
現代音楽演奏コンクール“競楽IX”ファイナリスト紹介
宮崎 明香(ピアノ)Haruka MIYAZAKI
音楽に勝ち負けは無いけれど、この舞台は、自分との戦いだと思っている。
リスクを負わなければ、良いものは何も生まれないから。
音とリズムが描き出す、極彩色の世界。抒情はいつしかモノトーンとなり、
激烈なエネルギーは絶望の淵に落ちるか、歓喜の角笛を鳴らして圧倒的な愛で満たされるか・・・。
音楽が織りなす多彩な風景、どうぞお楽しみください。
▼プロフィール
桐朋学園大学卒業後渡仏し、パリ国立地方音楽院で1等賞を、同音楽院研究科を審査員満場一致の特別賞を得て主席で卒業。スイス国立ジュネーヴ音楽院をコンサート・ディプロムを得て卒業する。在学中数々の国際コンクールに入賞。山田朋子、竹内啓子、ジャンマリー・コテ、パスカル・ドヴァイヨンの各氏に師事。NHK「スーパーピアノレッスン」出演。現在パリに在住し、フランスを中心にヨーロッパ各地で演奏活動を展開している。
2010年12月9日木曜日
“競楽IX”本選出場者紹介〜東雲打楽器二重奏(斎藤祥子・林瑞穂)
現代音楽演奏コンクール“競楽IX”ファイナリスト紹介
東雲打楽器二重奏(斎藤祥子・林瑞穂)
今回1曲目に演奏します高橋悠治さんの作品は「どのように解釈し表現するか」の多くが演奏者に委ねられています。その数ある選択肢の中からどう音を紡いでいくかに、試行錯誤を繰り返し続けた作品です。現在、2人の心にピタっと一つのイメージが合った状態ですが、今後、成長や変化を遂げていく作品になりそうで楽しみです。
また2曲目に演奏する三善晃さんの作品は、譜読みをしながら私達は次はどんな音なんだろう、どんな響きなんだろうとゾクゾクしていました。曲が進むとともに、感情がセーブしきれずに、困惑するほどに次から次から湧いて出てきて、止まらなくなる感覚を初めて味わいました。きっと音楽がそうなるようにと、この音たちには不思議な力が秘められていると感じます。
溢れだす音たちを、垂れ流すことなく、抑えることなく、それぞれの存在意義を確立させるような演奏を目指していきたいと思っています。
▼プロフィール
東京藝術大学器楽科打楽器専攻学生時の同期であった、斎藤祥子と林瑞穂が2010年に結成。卒業後3年が経ち、邦人作曲家の作品を中心に現代作品を追究し、演奏したい、発展させ続けたいとの思いから“競楽IX”をきっかけに活動を開始する。ユニット名の東雲(しののめ)は、夜明けとともに東の空がわずかに白むころのことを指し、言葉の響きの美しさと、私たちにとっての新たな挑戦の第1歩をイメージし名付けた。2011年3月11日に、東雲打楽器二重奏第1回コンサートを予定している。
“競楽IX”本選出場者紹介〜中田 麦
現代音楽演奏コンクール“競楽IX”ファイナリスト紹介
中田 麦(マリンバ)Baku NAKATA
私は、子供の頃からマリンバの現代作品に触れる機会には恵まれていましたが、それらの作品を全然良いとは思いませんでした。こんな曲を弾いていったい何の意味があるんだろう、と疑問に感じていました。まったく面白くありませんでした。
ところが、15歳の時に武満徹の映画音楽を聴いて強い衝撃を受けました。得体の知れない漆黒の闇から音が流れ出てくるようで、ぞっとしました。「現代曲ってなんか凄い」と思ったのです。ちょうど武満徹全集の刊行が始まった折で、それからは親が買った全集を貪るように聴きました。これがきっかけになって、他の現代作曲家の作品にも興味を持ち、どんどんその世界に引き込まれていきました。
一柳慧《源流》は、まさにその頃に出会った作品で、私にとってかけがいのない音楽のひとつです。この作品には、人間の根源的なものに通ずる何かがある、と思わずにはいられません。本選会で演奏できることを何よりも嬉しく思います。
▼プロフィール
1986年奈良生まれ。6歳より和太鼓、9歳よりマリンバを始める。京都市立音楽高等学校(現・京都堀川音楽高等学校)を経て、京都市立芸術大学入学。第9回KOBE国際学生音楽コンクール打楽器部門最優秀賞受賞。第18回京都芸術祭音楽部門京都市長賞受賞。ソロやアンサンブルを中心に活動。作曲家からの委託による新作初演なども積極的に行う。大西由利子、種谷睦子、伊藤朱美子、宅間斉、山本毅の各氏に師事。
2010年12月8日水曜日
“競楽IX”本選出場者紹介〜松原 智美
現代音楽演奏コンクール“競楽IX”ファイナリスト紹介
松原 智美(アコーディオン)Tomomi MATSUBARA
アコーディオンの祖先である笙が、18世紀にヨーロッパへ渡り、1820年代にアコーディオンとして「発明」されました。その後改良に改良をかさね、現在の形になり、今私が弾いているアコーディオンは、ピアノに匹敵する広い音域をもち、一つのボタンで和音も単音もだせるようになりました。
予選で演奏した、Jukka Tiensuuの《Aufschwung》、林光さんの《蜜蜂は海峡を渡る》は、まだオリジナル曲が少ないアコーディオンにとって、また私にとっても大事な素晴らしい作品で、現代音楽コンクールという場で演奏でき、その結果本選まで進めたことを、大変嬉しく思っています。
本選で演奏いたします、Luciano Berio作《Sequenza VIII(Chanson)》は、まさに改良の結果、多種多様な奏法が可能になった、このアコーディオンの全てを使って作られた作品、と言えるでしょう。
そして・・・アコーディオンは歌う楽器です。
人が歌うように蛇腹で息をし、指から言葉を紡ぎだして、Chansonを歌いたいと思います。
▼プロフィール
8歳よりアコーディオンに親しむ。高校卒業後、渡仏し2006年までパリ市立音楽院にて、マックス・ボネ氏に師事。同年、フォルクヴァング大学(ドイツ・エッセン市)・アコーディオン科に入学。御喜美江氏に師事。2005年UNAF全仏アコーディオンコンクール第2位。2010年第5回JAA国際アコーディオンコンクール第3位。読売日本交響楽団定期演奏会、「御喜美江アコーディオンワークス2010」に出演。
“競楽IX”本選出場者紹介〜會田 瑞樹
現代音楽演奏コンクール“競楽IX”ファイナリスト紹介
會田 瑞樹(ヴィブラフォン)Mizuki AITA
憧れだった「競楽」本選出場を心から嬉しく思っております。現代邦人作品の魅力を多くの方々に知ってほしい・・・そんな思いを抱きながら日々精進して参りました。このステージを、思う存分楽しみたいと思います。
今回演奏致します松村禎三作曲《ヴィヴラフォーンのために》は2002年、私の師匠である吉原すみれ先生の委嘱により作曲、献呈された作品です。《阿知女》《交響曲第一番》など、松村先生の作品は打楽器の咆哮が印象的に用いられていますが、この作品は松村先生にとって、最初で最後の打楽器独奏のための作品となりました。若くして肺結核を患い、生死の境を彷徨いながら奇跡的な復活を遂げ、多くの名作、そして多くの後進を世に送り出した松村禎三先生の遺産は計り知れません。本作品は、松村芸術の集大成ともいえる、深い精神性と澄み切った音世界に満ちています。私はこの作品に向き合う度に、身の引き締まる思いでいっぱいになります。ひとつひとつの音は魂に満ち溢れ、意思 が刻まれています。会場の皆様とともに、至高の松村芸術の神髄にふれる事が出来ますように・・・そして、天国にいらっしゃる松村先生のもとに、熱き魂の響きが届きますように・・・
▼プロフィール
1988年宮城県仙台市生まれ。仙台第二高等学校卒業。現在、武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科に在学中。第11回万里の長城杯国際音楽コンクール第2位(1位なし)また、滋賀県において開催されたびわこミュージックハーベストに参加、最優秀受講生におくられる「ハーベスト賞」を受賞。これまでに荻窪音楽祭、宮城県庁ロビーコンサート、日本財団ロビーコンサートおいてマリンバ、パーカッション演奏を行い好評を博した。打楽器・マリンバを佐々木祥、星律子、吉原すみれ、神谷百子、藤本隆文、有賀誠門の各氏に師事。
2010年10月8日金曜日
第27回現音作曲新人賞受賞の言葉〜山本哲也
今年2月のハープレクチャーの帰りに、音楽評論の西耕一氏に故・富樫康先生のご自宅前まで案内していただき、塀の外から本コンクールへの決意を誓いました。その甲斐あってか、今回応募三回目にして悲願の受賞となりました。
拙作を演奏してくださった溝入敬三さん、片岡詩乃さんには本当に素晴らしい演奏をして頂きました。お二人の演奏なしには今回の受賞はありえなかったと感じています。本当にありがとうございました。
審査員のお三方、糀場先生、北爪先生、松平先生に拙作を評価していただけたのも非常に大きな自信になりました。これを糧にこれからもより一層精進してまいります。本選出場者の皆さまとあまり親密な会話が出来なかったのが心残りですが、大変貴重な経験となりました。
最後になりますが、今までお世話になった皆さま、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。
私は現代音楽のコンサートには割とよく出掛けますので、またどこかでお目にかかりましたらよろしくお願いいたします。
山本哲也(やまもと・てつや)
後列左から:坪能克裕日本現代音楽協会会長、北爪道夫審査員、篠崎史子オブザーバー、糀場富美子審査員長、松平頼曉審査員、佐藤昌弘日本現代音楽協会事務局長
前列左から:竹岡智行、山下創太、山本哲也、田口和行、ダニエーレ・ヴェントゥーリ
2010年10月1日金曜日
新人賞入選者からのメッセージ(5)山本哲也
『誤謬』
作曲の山本哲也です。
さて、今回上演される《誤謬》について簡単に紹介させていただきます。演奏時間は約7分と比較的短い作品ではありますが、短い中にもかなり密度の濃いアンサンブルが要求されます。細かいリズム、奏法の指示、強弱…などなど、これらは頻繁に変化し、常に音楽は流れていきます。さらにこれらをタイトに合わせていくには高度な集中力も必要となり、体感時間としては決して短いとは感じないでしょう。演奏してくださる溝入さん、片岡さんにも「7分とは思えない」とのお墨付きを頂いております。
こちらは余談ですが、本選会当日は大学の作曲試験の譜面提出の日でもあります。日夜締め切りに追われて作曲をしておりますが、当日果たして元気な姿で皆さまのお目にかかれるのでしょうか?どうぞお楽しみに(?)。
最後に、せっかくなので9月29日のリハーサル後の写真を掲載いたします。リハーサル会場は高田馬場にある「diglight」というライブバーです。
2010年9月30日木曜日
新人賞入選者からのメッセージ(4)山下創太
『マズローの欲求段階説による組曲』
9月25日、吉祥寺の十字屋吉祥寺サロンにて、マズローの欲求段階説による組曲の初練習が行われました。店内は上品で落ち着いた雰囲気で、ハープの楽器がもつイメージにぴったりだったように思います。今回、演奏してくださる篠田恵里さんと片岡詩乃さんは先にご到着されており、簡単に挨拶をすませた後、さっそく練習が始まりました。
いざ練習が始まると、それまでの和やかな雰囲気が一変。お二人とも積極的に作曲者の意図を演奏表現に取り入れようとしてくださり、時間が経つにつれ曲がどんどん良くなっていき、作曲者としては本当にうれしい限りでした。今から本番が楽しみです。
今回のマズローの欲求段階説による組曲ですが、アメリカを代表する心理学者アブラハム・マズロー(1908〜1970)によって提唱された、人間の内面的欲求を五段階で理論化されたマズローの欲求段階説に2台ハープのアンサンブルを照らし合わせて作曲されたものです。曲は生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求の5つの組曲で構成され、それに応じた2台ハープのアンサンブルの変化がこの曲の聴きどころとなっています。
皆様、10月4日はぜひとも会場に足をおはこび下さいませ!
2010年9月29日水曜日
新人賞入選者からのメッセージ(3)竹岡智行
『ハープとチェロのためのレゾナンスランデブー』
現音ブログをご覧になっている皆さん初めまして。このたび現音作曲新人賞のファイナリストとなりました竹岡智行と申します。
このブログを書いているのは2回目の併せに立ち会ったところですが、ハープ、チェロ共に勉強になることが多く、またとても熱心に曲を見てくださる篠田さん、松本さんのお二方には感謝しっぱなしです。本当にありがとうございます。
今回の曲のコンセプトは「共鳴」と、「あるスケールからの離脱と回帰」です。「共鳴」はそれぞれの楽器で同じ音、もしくは少ない数の倍音を意図的に並べ耳に残るように考えています。「スケール」はリディアンスケールを元に作っています、そこから幾重にも他のスケールへ派生しています。
と、ほんの少しコンセプトについて触れましたが、聴いて下さるすべての方に「何か」を感じてもらいその時間を楽しんで頂くことが一番のコンセプトです。
ぜひ聴きに来て「何か」を感じて頂けたら幸いです!
2010年9月28日火曜日
新人賞入選者からのメッセージ(2)田口和行
『in the dark』
今年のお題が『ハープを含む二重奏作品』だと知った時、真っ先に思い浮かんだのが「ハープに『闇』の性格を託す」ということでした。しかし、ここから数ヶ月間、音符が一つも書けませんでした。私は、タイトルが決まらないと作曲出来ないのです。
とある月曜の深夜番組。その日の内容は、「プロでも倒すのが難しいとされるボウリングのピンの配置10種類を全て倒すまで帰れない」というもの。中でも「ピンの真後ろに別のピンが隠れている配置」は特に難しく、それを『in the dark』と呼ぶらしい。
「これだ!」と思いました。そして、曲の全体像を一気に見通すことが出来ました。あとは、五線紙に書くだけ……。
今回、林憲秀さんと片岡詩乃さんのお二方に、『現音創立80周年記念シリーズオープニングコンサート』という場で初演して頂けることを、大変嬉しく思っております。そして、初演に立ち会って下さるあなたと出逢えることを、楽しみにしております。
2010年9月27日月曜日
新人賞入選者からのメッセージ(1)ダニエーレ・ヴェントゥーリ
本日より毎日「第27回現音作曲新人賞」の入選者からのメッセージを掲載していきます! 連載第1回目はイタリアより応募し入選した、ダニエーレ・ヴェントゥーリさんです。ヴェントゥーリさんは来日し、本選会にも参加します。----------●第27回現音作曲新人賞入選:ダニエーレ・ヴェントゥーリ 《天使の弦》は、先年没したイタリアの詩人アルダ・メリーニ(1931-2009)の詩集"La carne degli angeli"(天使の肉体)所載の詩編"Angeli che avete bisogno del suono"(音が必要な天使)に触発された。叙情的活気とダイナミック/表現のコントラストを伴なう、エコーと反復で満たされた作品である。(プログラムノートより。訳:三枝木宏行)
“Angeli,
che avete bisogno del suono,
angeli,
che non vi pentite.
Angeli,
che siete l'invidia e il desiderio dell'uomo.
Potesse l'uomo avere una sola delle vostre ali
per uccidersi di vero amore.”
(from La carne degli angeli by Alda Merini, Frassinelli Edition)
Angels,
you who need sound,
angels,
you who do not regret.
Angels,
you are the envy and the wish of mankind.
If only a man could have just one of your wings
to kill himself with true love.
2010年6月7日月曜日
競楽出身者と現音作曲家の協創
今年創立80周年を迎えた日本現代音楽協会は、この秋、80周年記念コンサートシリーズを開催します。
このシリーズには「現代音楽演奏コンクール“競楽”」出身演奏者にご出演頂くコンサートもあります!
そして同シリーズ内では「現代音楽演奏コンクール“競楽IX”」を開催。つまり、このコンクールで高成績を修める事がプロデビューのきっかけとなる可能性が高いのです。
下記にコンクールの参加要項と申込用紙をアップしました! 是非ご参加ください!
★参加要項(全7ページ)http://www.jscm.net/kyougaku9/youkou.pdf
2010年5月18日火曜日
今年は競楽の年!〜その2
tt事務局員です。
競楽IXの要項を間もなくリリースします! ウェブにも掲載しますので是非ご欄下さい。
さて、競楽出身者のご活躍をこのブログで紹介してきましたが、今日は前回入選者の野尻小矢佳さん(打楽器)のCDを紹介します。
野尻さんは2009年末にフォンテックより1stアルバム『My Percussion World』をリリース、その発売記念リサイタルは現音が後援し、好評を博しました。
このCD、その名の通り、野尻さんのオリジナル打楽器作品を中心に、野尻さんが競楽の本選会で演奏した、シュトックハウゼンの《ツィクルス》も収録。シロフォンからマルチパーカッションまで、打楽器の魅力満載です。
私が聴いた感想ですが、聴き終わった後、一冊の絵本を読んだかのような世界観に浸れました。楽しんで、あっと言う間に聴けちゃう一枚。ジャケットの写真やアートディレクションも含めて、トータルデザインされたデビューアルバムです。
▼野尻小矢佳『My Percussion World』http://bit.ly/dtkPKI
若い演奏家の皆様、是非競楽にご参加下さい! より多くの人たちに自分の表現を届けるきっかけになると思います。現音もまた、魅力溢れる演奏家の誕生を楽しみにしているのです!
2010年4月13日火曜日
今年は競楽の年!
隔年で開催している演奏コンクール「競楽(きょうがく)」。今年はその開催年です!
前回優勝したフルートの増本竜士さん、第二位の「坂本ゆり子・吉川由里子二十絃デュオ」、第三位の箏の田村法子さんは、先月開催した現音主催のコンサートシリーズ〈現代の音楽展2010〉で現音デビュー! その公演は話題を呼びました。
増本さんが出演した「世界に開く窓」、坂本さん、吉川さん、田村さんが出演した「箏フェスタ」は、音楽雑誌に批評が掲載される予定なので、是非ご注目ください!
競楽出身者の活躍は目を見張るものがあります。今後もこのブログで紹介していく予定です。
ブログをご覧の演奏家のみなさんも是非競楽にチェレンジしてください!
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