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2010年5月22日土曜日

朝日現代音楽賞表彰式


tt事務局員です。
2010年5月22日(土)16:30より、第19回朝日現代音楽賞の表彰式を行ないました。今回の受賞者は、十三絃・二十絃奏者の吉村七重さんです。
会場は東京文化会館会議室。表彰式の前に同会場で行った現音総会が長引いたため、吉村さんと、朝日新聞社の河村博隆さんにはしばらくロビーでお待ち頂くこととなりました。
お待ち頂いている間の話題は、吉村さんのお箏、競楽、朝日現代音楽賞のこと、朝日の河村さんが担当されている大佛次郎賞のこと、私の好きなドラえもん(朝日新聞の「しつもん!ドラえもん」のコーナー)のことなどなど、短いながらも楽しい時間となりました。
表彰式は、総会に出席した会員が見守る中、坪能克裕現音会長より賞状の授与、朝日新聞の河村さんより目録の授与が行われました。
「作曲家から評価していただけるのはとても嬉しいこと」と吉村さん。河村さんも「沢山の資料を集めて真剣に議論していた審査会がとても印象的」と述べられ、メディアと作曲家が、現代音楽に貢献された演奏家を顕彰するというこの「朝日現代音楽賞」の意義を改めて感じました。
さて、今年の朝日現代音楽賞は20回記念! 度々お知らせしていますが「現代音楽演奏コンクール“競楽”」での選考です。要項は今週リリースです!!
▼しつもん!ドラえもん
http://info.asahi.com/education/edu_poster.html
▼現代音楽演奏コンクール“競楽IX”
http://www.jscm.net/images/9thkyougaku.pdf

2010年4月28日水曜日

80歳の誕生日をお祝いしました!


tt事務局員です。

1930年4月28日に「新興作曲家聯盟」の名で発足した当協会は、本日、丁度80年という記念の日を迎えました。
1930年といえば、サッカーW杯が初開催されたり、冥王星が発見されたり、日本では鉄道業界でようやく「メートル法」が採用されたり…。
80年の年月を経た現在「W杯出場」が目標だった日本サッカーはW杯ベスト4を目指し、冥王星は惑星ではなくなり、はたまた鉄道網はICカードで自由に乗降できるようになりました。
今は想像も出来ないような事も、夢のような話も、思い描いて、実行して、続けて行く事が大切なんだなと、しみじみと思います。
今日は月に一度の理事会でもありました。直近に控えた80周年記念事業についての真剣な議論は勿論、未来の現音について、理事ひとりひとりが「夢」を語る姿もまた素晴らしいと感じました。

明日は創立29,222日目。また一日一日の歩みを大切にしたいと思います。

【記念写真】後列左より、金子仁美、安良岡章夫、神津裕、松尾祐孝、末吉保雄、佐藤昌弘、三枝木宏行、宮崎滋、佐藤眞。前列左より、中川俊郎、湯浅譲二、坪能克裕、福士則夫。

4月28日は「現音・創立記念日」です


1930年4月28日、現音は創立されました。今年は丁度80歳、「傘寿」です。その歴史は、本現音HPの『現音の歴史』に詳しく紹介してございます。全部が記載されているわけではありませんが、行間も激動の日々がありました。
第二次世界大戦では、私たちの国際現代音楽協会日本支部が「除名」になり、戦後「復活」するという大きな事件もありました。平穏な年などなく、毎年数々の課題を乗り越えて、現在に至ったわけです。
初期の頃の会員諸氏やご支援賜った多くの人びとは鬼籍に入られ、設立当時の状況を知るひとは少なくなりました。しかし設立時のコンセプトは現在も受け継がれ、新しい音楽を生みだし発表することへの意欲は、益々旺盛になった感があります。これは作曲家だけの努力だけではなく、優れた演奏家諸氏、音楽関係者・団体、助成・支援団体などの温かいご理解の賜物でもあります。特に私たちの主催音楽会にお出掛けいただき、ご批判・ご支援いただいている多くの人びとのお力があってこその80年だと、私たち会員は感謝申し上げております。
今秋から来年にかけて「現音・創立80周年記念」の、企画が開始されます。いや既に今秋に向けたワークショップなどが始まっています。現在の社会情勢も考え、大規模なイベントではありませんが「未来」を見据えた堅実な企画が展開されるはずです。みなさまもどこかに接点をお持ちいただいて、是非ご参加いただきたいと私たちは願っております。
社会全体からは、小さな団体の小さな歩みかも知れません。しかし、現在は社会のなかで生まれ、揉まれ、育つ芸術に“強さ”があるとも言われています。
みなさまと共に歩んで参りました団体です。これからも宜しくご指導、ご鞭撻を、お願い申し上げますと共に、これまでご支援賜りました、数え切れない多くの人びとの御心に、深く御礼申し上げます。

日本現代音楽協会会長:坪能克裕

2008年5月7日水曜日

サックス・フェスタへ繋がった大石さんによる充実のレクチャー


ただ今現音では〈現代の音楽展2009〉「サクソフォーン・フェスタ」で上演する作品を募集中です。要項は「作品公募」のページをご覧下さい。
 4月13日(日)13:00より洗足学園音楽大学において、作品公募に向けてのサックス奏法・記譜法などのレクチャーを行いました。講師には、パリ帰国第一弾公演「B→Cバッハからコンテンポラリーへ」で注目を集めた大石将紀さんをお迎えしました。
 微分音程や重音は勿論、研究され続けている新しい奏法の紹介もあり、またその場で参加者とディスカッションしながら、奏法の工夫や実験をしてみるなど、作曲者も演奏者もサックスの魅力と可能性を存分に感じることが出来たレクチャーでした。
 奏法を活かした作品の紹介ということで、大石さんによるミニリサイタルも開催、また洗足学園のご協力により、ソプラニーノからコントラバス(!!!)までの7種類の楽器が登場するといった貴重な機会となりました。
 会員内外のみなさんの、多様なイマジネーションで「サクソフォーン・フェスタ」を充実したサックスの祭典にしていただければと思います。ご応募お待ちしております!
(tt事務局員)

写真左上:沢山のご来場者、洗足学園のカルテットのみなさんも。
写真右上:レクチャー中の大石将紀さん。
写真左下:終了後も熱心に大石さんに質問する姿が見られた(あっち向いてホイではありません)。

2008年4月8日火曜日

コンセプトの明確化—音楽に実体を


2008年度芸術監督は、作曲家 一柳 慧
年度テーマ「コンセプトの明確化—音楽に実体を」

 テーマの論点は2つです。
 1つは昨今、現代音楽という言葉や概念に縛られているせいか、窮屈な表現に陥っている音楽が多く見受けられます。将来への展望が持ちにくい今という時代だからこそ、芸術本来の、より自由で開かれた表現を取り戻し、音楽の新しい内容と社会性を獲得する必要があるように思います。
 もう1点は、一般的に、なぜ音楽するのかという問いかけが稀薄なことです。技術で美しく隠蔽し、いかに音楽を書くかということよりも、多少稚拙であっても、明確なコンセプトに根ざした実体のある音楽の追求を目指すべきではないかと、私は思います。
一柳 慧

コンセプトの明確化—音楽に実体を


2008年度芸術監督は、作曲家 一柳 慧
年度テーマ「コンセプトの明確化—音楽に実体を」

 テーマの論点は2つです。
 1つは昨今、現代音楽という言葉や概念に縛られているせいか、窮屈な表現に陥っている音楽が多く見受けられます。将来への展望が持ちにくい今という時代だからこそ、芸術本来の、より自由で開かれた表現を取り戻し、音楽の新しい内容と社会性を獲得する必要があるように思います。
 もう1点は、一般的に、なぜ音楽するのかという問いかけが稀薄なことです。技術で美しく隠蔽し、いかに音楽を書くかということよりも、多少稚拙であっても、明確なコンセプトに根ざした実体のある音楽の追求を目指すべきではないかと、私は思います。
一柳 慧

2008年1月24日木曜日

イタリアンでパーティ

今夜は五反田デザインセンター内にあるイタリアンレストランで、毎年恒例の“現音新年パーティ”を開催しました。
上記写真のようにスタイリッシュな空間ですが、パーティはジャンケンゲームをやったりと大いに盛り上がりました!
パーティの模様はまた後ほど参加作曲家の日記がアップされると思います!

(tt事務局員)

2008年1月21日月曜日

現音の将来を考える会

こんにちは。現音事務局長の佐藤昌弘です。
 年明け最初の連休の真ん中、1月13日(日)の夕方より、五反田の現音事務局にて「現音の将来を考える会」が開かれました。
 まずは、この会が立ち上がった経緯ですが、2010年に創立80周年を迎える現音が、さらなる発展をもって未来に羽ばたくために、今後の展望について会員みんなで考えていきたい、と福士則夫会長がご意向を示されたのが始まりでした。
 そこで昨秋、会員アンケートを実施し、会の運営、演奏会のありかた、事業計画などについてご意見を募りましたところ、多数の会員からのアンケート提出をみました。
 坪能克裕副会長のご発案により、早速アンケート提出会員による会議を設定して、実際に皆様の生の意見を聞きましょう、ということになり、坪能克裕副会長を座長として、私が補佐となり、今回の「現音の将来を考える会」が開かれることになったのです。

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 当日は私どもと、オブザーバーの松尾祐孝副会長を含め、11名の会員が集まりましたが、遥々名古屋から新幹線で駆けつけて下さった会員もいらっしゃいました。
 18時より、1時間40分にも及ぶ白熱した意見バトルの展開で、第1楽章は終了しました。ここでの皆さんのご意見は、どれも真摯にして率直、建設的でありました。
 5分間のインターリュード後、1楽章の緊張を解いて和やかな緩徐楽章にすべく、アルコールという潤滑油を少し投入した甲斐あって、笑顔混じのリラックスした意見交換の第2楽章が21時まで続き、意見は尽きませんでした。
 このあとは場所をかえ、有志により、アタッカ続きのスケルツォとフィナーレとなり、すっかり打ち解けた雰囲気の中、今後も「将来の会」の継続開催を望むとの見解の一致で、お開きとなりました。この継続開催については、18日の理事会で正式に承認されました。

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 今後、このような、様々なジェネレーションによる会員の意見交換のライヴから、将来計画のプロジェクトが次々と発信されていかれることを願っています。

佐藤昌弘