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2010年7月13日火曜日

JSCM Archives その (3) 《Formation of a cD Galaxy》


宮木朝子 作曲《Formation of a cD Galaxy》
 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトによる、スーパーコンピュータのシミュレーション結果を可視化した3D映像に、雅楽の楽器や氷や水、鉱石の結晶などの微音を素材に電子変調した音楽・音響をつけたもの。アルバム『Virtual Resonance-sound image for 4D2U』(tepito-001/Te Pito Records)にも収録されている。
↓下記のサイトでご覧下さい
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■CD/DVD発売:2009年10月21日
演奏:高原聰子(笙)宮木朝子(コンピュータ)
映像:国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト
▼宮木朝子ウェブサイトhttp://homepage.mac.com/miyaasako/

2010年6月29日火曜日

JSCM Archives その (2) 《坊さんの気晴らし》

近藤浩平 作曲《坊さんの気晴らし》作品111


 須藤英子さんから2009年11月京都大丸のおもちゃ売り場でトイピアノの演奏をするというお知らせいただいて聴きに出かけました。おもちゃ売り場のクリスマスコンサートで、森田泰之進さんや深見麻悠子さんの曲やケージの曲を、子供たちが熱心に聴き入っているのに混ざって、私も大変、楽しませてもらいました。


 トイピアノは、音の始まりかたと減衰がピアノとは大変違っていて、音の粒がたっているので、リズムの面白さがとても効果的に聴こえることを森田泰之進さんの《粒/流》でとても印象づけられ、トイピアノ独特の音色の詩情を深見さんの曲で印象づけられ、早速、刺激されて数日間で書いた作品です。


 トイピアノはピアノの代用品ではなくて、トイピアノという一つの個性をもった代替のきかない楽器なのです。


 作品番号111という数字は、それほど深い意味はないですが鍵盤作品にしようと、考えていました。


 京都でのコンサートにちなんで、少しばかり京都らしいような気もするタイトルを付けています。





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■Web初演・撮影


2010年1月
演奏:須藤英子(トイピアノ)


▼近藤浩平ウェブサイト
http://kondokohei.hp.infoseek.co.jp/

2010年6月8日火曜日

JSCM Archives その (1) 《へんたいどうぶつ》

森田泰之進 作曲《へんたいどーぶつ》
Yasunoshin MORITA/ Les animaux a metamorphoses


「変態動物」とは、生育過程の一時期に著しく形態を変える動物。具体的には生き残りと成長に最適化された幼生と、成長後の成体の間で、形態が大きく変わる動物(チョウ、カブトムシなど成育過程で蛹を経る「完全変態動物」、セミ、カマキリ、トンボなど蛹を経ない「不完全変態動物」を含む)を指す。
 立ち昇る音、そして演奏行為そのものの変態(=変容)の過程に、特に注力して作曲を行った。





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■初演・撮影


〈現音・秋の音楽展2009〉「アンデパンダン展第1夜」
2009年11月11日[水] 19:00開演
東京オペラシティリサイタルホール
演奏:ヘンタイデュオ(Vn. 辺見康孝、Vc. 多井智紀)

2010年5月20日木曜日

電子じゃない書籍『NEW COMPOSER Vol.10』


tt事務局員です。
音楽界唯一の現代音楽情報誌『NEW COMPOSER』の最新刊発売が、5月31日(月)に決定しました!

※注1)この本は電子書籍ではありません
※注2)この本はマルチタッチではありません

世の中のデジタル化が進み、アナログ媒体の在り方は変わりましたが、その価値はなんら変わるものではありません。
それぞれの長所短所を補完しあい、選択出来る今、現音も、この紙とインクで作る『NEW COMPOSER』を大切なポジションに位置づけています。

全ページ真っ白で、紙には何も書かれていない本があったとします。『今日はあの小説が読みたいなぁ〜』と思うと、紙にその小説のデータが表示される…。こんな技術が何時の日か実現するとすれば、そこにはもはや「デジタル」と「アナログ」を区別する意味も無いのかもしれません。
そんな時代が来るかはわかりませんが、今現音は、アナログでは『NEW COMPOSER』を、そしてデジタルではこのウェブサイトとtwitterを発信源にしています。現音のtwitterも是非ご覧下さいね。

★NEW COMPOSER Vol.10の詳細、ご予約はこちら↓

2008年8月10日日曜日

NEW COMPOSER!

日本現代音楽協会機関誌 NEW COMPOSER 2008年最新号、堂々完成!
現代音楽を扱った情報誌が殆どなくなってしまった現在、本誌はますますその貴重な情報源となり、交流の場となっています。インターネット全盛の時代にあっても実際に手に取り、記事のあちらこちらに目を通し、ゆっくりと熟読できる雑誌は必要です。今回はこれまで以上に多彩な記事がてんこ盛りの内容の濃い出来となっております。 
ぜひお読み下さい。
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▼主な内容
■人物往来~毎号、各界の著名人にその生い立ちや音楽との関わりを語って頂く人気のコーナー。

※今回は音楽評論の重鎮、遠山一行氏のお宅にお邪魔し、若い頃、パリ滞在時代に生で聴いたフルトヴェングラー、エドウィン・フィッシャー、コルトーといった伝説的な音楽家の話、影響を受けた文人、若き音楽家たちへの提言など音楽愛好家には興味津々の内容です。
■本邦初!?  スペクトル楽派に関する本格的な論文!! 
「スペクトル楽派とジュラール・グリゼーの創作」《ヴォルテクス・テンポルム》の分析を中心に 
鈴木純明
※スペクトル楽派とはジュラール・グリゼー、トリスタン・ミュライユらを中心としたグループで彼らは音響の倍音構造を科学的に分析、組織化した作曲を行ってきました。 
この音楽は20世紀後半の作曲界に大きな影響を与えてきたにもかかわらず、なぜかわが国ではこれらについての研究や論文が発表されてきませんでした。まさに日本の作曲界のなかでも画期的といえる論文の登場です。 
次号(2009年)の2回に渡っての連載です。折りしも今年のサントリー・サマー・フェスティヴァルはスペクトル楽派の特集なので予習にぜひ読んでおきましょう。譜例満載。
■明治楽語事始2~瀧村小太郎の試行 
上田真樹
※好評連載の第2回。いまや当たり前となった交響曲や協奏曲、和音、拍子といった、音楽にまつわる言葉はいつ、誰が日本語に訳したのだろうか。わが国の洋楽黎明期の楽人たちの苦労と試行錯誤を描く。著者の深い教養と知識に裏打ちされた内容は圧巻。
■名誉会員インタビュー 
湯浅譲二、川崎優
※当協会の名誉会員で日本の作曲界に多大な貢献をされたお二人にお話を伺いました。
湯浅譲二氏~生い立ち、影響を受けた音楽(湯浅さんは実はチャイコフスキー、ヴェルディもお好きでした!)、実験工房の頃、能との関わり、日米の学生の違い、真の前衛とは?
川崎優氏~長崎での被爆体験、祈りの音楽、演奏を重んじる日本と作曲を重んじる外国、若い世代への助言
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文:河内琢夫(日本現代音楽協会広報部)

2008年7月17日木曜日

NEW COMPOSER 第9巻発行!!!!


1年がかりで作ってまいりました NEW COMPOSER Vol.9完成しました.
大変良い出来栄えですよ.
インタビュー:遠山一行氏,湯浅譲二氏,川崎優氏
人生を闘ってこられた先達のお言葉には深い洞察力があります.
アナリーゼ:スペクトル音楽とジェラール・グリゼーの創作(鈴木純明)
3年がかりで鈴木さんが書き上げた渾身の分析.
スペクトル音楽,日本初の論文ではないでしょうか.
座談会...演奏家による座談会:パネリスト...安倍圭子,小泉浩,瀬山詠子,野口龍の各氏 司会:沼野雄司氏
現音を始めとする,日本の現代音楽界を担ってこられた演奏家の興味あるお話です.
上田真樹氏の「明治楽語事始」続き物の第2弾です.読みものとしてとても面白いですよ.
定価725円(税込み)現音事務局へお問い合わせ下さい.
来週には販売開始となると思います.
僕が編集長を担当して5年です.自信作です.
どうぞお求め下さい.
編集長:遠藤雅夫

2008年6月18日水曜日

現音イメージ戦略秘密会議


tt事務局員です。
今夜は広報部の会議がありました。
発売が数日後に迫ってきた情報誌『NEW COMPOSER Vol.9』の最終チェックは、夏休みの終わりに、みんなでよってたかって宿題と格闘しているかのようでした!
今年の秋のコンサートシリーズの広報展開についても相談。
日頃メールでの情報交換、このブログでの展開も行う広報部ですが、やはり顔を合わせて意見を出し合うと、ひっきりなしにいろんなアイディアが出てきて、数時間かけても最終的なイメージに到達できなかったので、また2週間後に集合することに。
今夜の裏話は近々、広報部の作曲家たち自らがこのブログで語るはずです!
お楽しみに!!

●写真
今年度より執行部が交代し、広報部もリニューアルしました。今日の会議はなんと出席率100%!!
遠藤雅夫(部長)
河内琢夫
中島克磨
西岡龍彦
福田 陽
宮崎 滋
森垣桂一
矢内和三
山本純ノ介

2008年2月19日火曜日

川崎優名誉会員インタビュー


2月8日に現音事務所で川崎優名誉会員インタビューを行いました.
フルート奏者で長い間芸大で指導されておられました.僕の同級生も皆生徒です.最近は孫弟子も増えてます.
 その川崎先生は同時に作曲家でおられます.吹奏楽関連の作品で有名です.「作曲は楽しいですか」の質問に「もちろん!!」 うらやましいな.
僕なんか自分の貧弱な才能に自己嫌悪しながら譜面に向かっているのに.
 このインタビューは,6月ごろ発刊予定の「NEW COMPOSER 9号」に掲載されます.こうご期待!!!!
 現在,広報部員で一緒にインタビュアーを務めました宮崎滋さんが懸命の文字起しを行ってます.
インタビュアー...遠藤雅夫,宮崎滋

2008年1月16日水曜日

遠山一行さんインタヴューこぼれ話

音楽評論家の遠山一行さんのご自宅で、貴重かつ楽しいお話を伺ってきました!
 この模様は『NEW COMPOSER Vol.9』の巻頭特集でお届けしますが、記録係として同行した私「tt事務局員」が、このブログでインタヴュー中のこぼれ話をちょこっと紹介したいと思います。

▼素敵なご夫婦
 1922年生まれの遠山先生は、70年代生まれの私よりスラリと背が高く、優しい表情からつむぎ出される「言葉」がとても魅力的。共に迎えて下さったピアニストの慶子夫人も、朗らかでチャーミング。とても素敵なご夫婦でした。
 通して頂いたお部屋に飾られていたご夫婦の写真。インタビューの最後に「この写真、ラブラブな感じで好きなんですよ(笑)」と、先生。
 ゆっくりと、一つひとつ、自分の「言葉」を選んで語って下さった先生から、その言葉を聞いたことは、とても新鮮な体験でした! そして先生のお人柄とその魅力の深さを感じた瞬間でもありました!

▼内なる必然性
 フルトヴェングラーの思い出、親交のあるデュティユーとのエピソードなどなど、興味深いお話が沢山あった中で、印象に残ったのが“内なる必然性”というキーワードでした。
 日本の演奏家や作曲家の技術が向上している一方で“何故この音楽を演奏したいのか、作曲したいのか”といった内なるものが感じられにくい。“ちっとも上手じゃないけどとても好きな音楽家”が昔は沢山いたという。
 作曲も、演奏も、そして批評も、その“内なるもの”こそが“表現する”ということなのでしょうか。私にはまだまだわからないまでも、とても心を揺さぶられるフレーズでした。

▼本編はしばらくお待ち下さい!
 インタヴューの興奮冷めやらぬ編集部Mが、ただ今文字起こしを担当しています!
 この「広報部雑記」では、現音の活動のウラ話や面白いエピソードを、今後もどんどん紹介していきます。きっと現音の新たな一面を楽しんで頂けると思いますので、どうぞお気軽にお立ち寄り下さい!
 ではまた。

(記・tt事務局員)

2007年12月18日火曜日


先日理事会がありました.なんと出席15名.最近の現音理事会は活気があります.来年の春のコンサートの進捗状況確認.次年度,さらにその次の年度の予定/希望/見込みなど,議論がありました.
ISCM香港大会/音楽祭の報告もありました.
その二日後,NEW・COMPOSER誌9号=来年6月出版予定=に掲載の,湯浅譲二名誉会員インタビューを行いました.芸術の力を信じておられる,湯浅先生の生き方から,尊いものを得る事が出来ました.
9号をお待ち下さい.mE