『in the dark』
今年のお題が『ハープを含む二重奏作品』だと知った時、真っ先に思い浮かんだのが「ハープに『闇』の性格を託す」ということでした。しかし、ここから数ヶ月間、音符が一つも書けませんでした。私は、タイトルが決まらないと作曲出来ないのです。
とある月曜の深夜番組。その日の内容は、「プロでも倒すのが難しいとされるボウリングのピンの配置10種類を全て倒すまで帰れない」というもの。中でも「ピンの真後ろに別のピンが隠れている配置」は特に難しく、それを『in the dark』と呼ぶらしい。
「これだ!」と思いました。そして、曲の全体像を一気に見通すことが出来ました。あとは、五線紙に書くだけ……。
今回、林憲秀さんと片岡詩乃さんのお二方に、『現音創立80周年記念シリーズオープニングコンサート』という場で初演して頂けることを、大変嬉しく思っております。そして、初演に立ち会って下さるあなたと出逢えることを、楽しみにしております。
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