2008年3月11日火曜日

「響楽II」


「響楽II」で芸術に大衆性が必要か?の司会者の問いに,1人くらい「芸術は大衆性とは無縁だ」と言い切った作家がいてもよかったのにね.
大衆性があるのは多数派からの支持があるということしょ.
クラシック音楽そのものが,日本では大衆性を持っていないではないか.オーケストラの運営がどこでも非常にキツイなどはその一例です.その中の「現代音楽」少数派の中の更に少数派.
分かり易さ...ベートーベン晩年の弦楽四重奏曲やピアノソナタは,果たして分かり易いだろうか.調性があったって分かり難いものは沢山あるよね.他方調性が無い能楽の音楽はそれ自体魅力あります.日本の伝統に西洋の音楽理論を当てはめることは無意味だけど.
ある種のロックや,ディスコ音楽は調性はあまり感じられないけれど,大衆の支持はあります.ビート感が売りだからかな.
「現代音楽」こんな分類はもうやめて新しい用語を考案した方がイイと思いますが,「20世紀後半のスタイルの音楽」が分かり難いのは,聴衆は感じようと思って音楽を聴きたいのに,考えさせる音楽の供給となったからでしょう.
孤の存在である人間の精神活動の表現が芸術であるから,多数派を目指すのはさっさと諦めよう.この芸術の世界に入った以上,孤独,孤立を友とし,無理解と闘う覚悟を持ち,新たな航海に出ようではありませんか.
持続性のある感動を持つ作品は,その作家の精神活動が活発な証拠です.
遠藤雅夫

2008年3月9日日曜日

オペラ・プロジェクトII:「赤ずきん」トリビア(2)


m(_ _)m ようこそのお運びで有り難く存じます。
さて、ご高覧(?)頂いております『「赤ずきん」トリビア』。本日は第2回、第4景から終景までの4問でございます。
【第4問】
第4景で赤ずきんは警察の尋問を受けます。その時、彼女が「知り合いではないか」と疑われた歴史上の人物の名前は?
【第5問】
第5景の台詞の中で、戦後ヒットしたあるドラマの題名がふと聞こえます(そのドラマの話をしているのではありません)。それは次のうちどれでしょう。
(1)鐘の鳴る丘
(2)君の名は
(3)向こう三軒両隣
(4)赤胴鈴之助
(5)笛吹童子
【第6問】
第6景の音楽の問題。この情景の中ほどで、指揮者がある物を叩き鳴らします。その回数は?
【第7問】
同じく音楽の問題。第7景終盤近くで、赤ずきんはグレゴリオ聖歌のある一節を口ずさみます。その題名は?
(1)Dies irae
(2)Victimae Paschali
(3)Stabat Mater
(4)Chorus angelorum
(5)In paradisum
答えは15日の本番舞台にてご確認を。
三枝木宏行

2008年3月7日金曜日

すばらしい演奏をありがとう/水野みか子


響楽オーケストラ2008の皆様
先日の「響楽II」では本当にありがとうございました。
皆様の真摯な姿勢でのご質問やご意見は、作曲する身にとって様々なヒントを与えてくれるものでした。疑問をすなおにぶつけていただいたおかげで、こちらもフランクな気持ちでコニュニケーションすることができて、その結果が、本番でのようなすばらしい演奏につながったのだと思います。
現代音楽の世界には予測できない困難もあると思いますが、今後もぜひ演奏に意欲的に関わっていただけるよう切に望みます。
もちろん現代音楽以外でのご活躍も、強くお祈り申し上げます。

オペラ・プロジェクトII:「赤ずきん」トリビア(1)


毎度の登場でお眼汚しでございますが… 本日の記事は趣向を変えて、作品そのもののお話。
実験的作品はともかくとして、通常オペラというものは、ある筋書きに沿って展開する「お芝居」の要素が強い——それは皆さんもご存知の通り。今回の「赤ずきん」とてその例外ではございません。
そこで、本日は作品の内容についてのクイズ、題して『「赤ずきん」トリビア』。
「まだ観てないから答えられない」…?
そこはそれ、皆さんの想像力を働かせて気軽にお楽しみ下さい。
答え合わせは当日の公演という事で。
作品は7つの情景で構成されています。
出題は各情景につき1問、本日は第1〜3景について。
【第1問】
第1景の終わり頃、赤ずきんの台詞に対して、影の声が合いの手を入れます。その言葉は次のうちどれでしょう。
(1)渡る世間に鬼はなし
(2)笑う門には福来たる
(3)旅は道連れ世は情け
(4)喉元過ぎれば熱さ忘るる
(5)鬼も十八、番茶も出花
【第2問】
第2景で、ある老婆から鏡を渡された赤ずきん。その説明を聞いて発した彼女の言葉は?
(1)易者さんみたい
(2)お婆さんみたい
(3)美容師さんみたい
(4)私の顔を見たい
(5)私の未来を見たい
【第3問】
第3景で見知らぬ駅舎から当て所なく歩く赤ずきん。お父さんの想い出を語るうちに、家であった出来事を思い出します。その話の中で、彼女の家に届いたという物は? そしてその数はいくつ?
三枝木宏行

2008年3月6日木曜日

オペラの稽古、3月2日のレポート

演出家、作曲家がそろった状態では初めての稽古になりました。指揮者の松尾先生、事務局長佐藤昌弘先生不在という事で、私が指揮をするかもしれないと思いつつ臨んだのだが、松平さんとピアノの藤田さんの息が合っているというのでしょうか、指揮者なしでも、十分舞台稽古になるのでした。私は何をしていたかというと、ちょっとした機械操作を。詳しくは本番のお楽しみなのですが。
 オペラの稽古自体が、あまり経験のない事なので、自分の作品がどうのこうのというより、演出家と歌い手のやり取り、そこに作曲家も加わるのですが、そのやり取りが、ここから何かが生まれてくる!みたいなエネルギーがあってワクワクします。殆どすべてを背負うただ一人の歌い手にとっては、とても過酷な状況にあると思えるのですが、演出家の要求に次々に応えて、短い時間の間に全体像を作る事ができました。
 オケ合わせや、実際の会場でどうなるかなど、まだまだ問題がありますが、確実に進展のあった1日でした。
(門脇治/「ボルヘスの時間」作曲者

遅ればせながら、上記犬の写真は、勝手ながらイメージ(事務局員iutの)を貼らせていただきました。
でも、ボルヘス君はどんな犬だろう… この主人の元にいる犬は…

オペラ・プロジェクトII:各作品のイメージポスター

「各作品の単独ポスターがあったらどんな感じになるかなぁ…」と思い、先日試しに作ってみました。
「ボルヘス」はリハで聴いた音楽の印象をイメージ化してみました。「赤ずきん」の背景イラストは、作品構想時に何枚か描いたコンテ絵からの流用です。
ひょんな事から会場掲示ポスターに使われることになりました(トップページに掲載)。公演の雰囲気づくりに役立てれば嬉しいのですが…
三枝木宏行

2008年3月4日火曜日

オペラ・プロジェクトII:アンサンブル合わせと芝居稽古

「あと十日」…期待と不安が入り混じり、オペラの舞台づくりは進められています。
2月28日はアンサンブルのメンバーと初顔合わせ。背景音楽はモノクロームの世界からポリクロームへと華やかさを増してゆきます。「ボルヘス」のアンサンブル合わせはなかなかの難物ですが、これを皆さん演奏してしまうのですから脱帽です。
さて、当然ピアノだけでは気づかない問題点なども見つかります。特にパート譜のミスプリ。隅々までチェックしたはずなんだけど…すみません、アンサンブルの皆様(汗)。
29日は通常の歌合わせでしたが、「赤ずきん」ではヴォーカル・シンセサイザーのパートを加えての初練習。今日びのヴォコーダは、リアルにかなり近い合唱の音色をシミュレートでき、コーラスが入ると俄然音楽に奥行きが出てきます(もちろん一昔前の「ロボ声」にも愛着はありますが)。
3月1日は演出の飯塚励生さんのもと演技の練習。この日は「赤ずきん」の稽古で、主人公の動きやちょっとした仕草などを、その時の心情などを解釈しつつ肉付けしてゆきます。自分で書いた台本なのですが、第三者の視点が加わると、自分でも気づかなかった物語の一面が見えてくるものです。その内容が単に“個人の発言”に留まらないグローバルなメッセージへと拡げられてゆく事に感慨を覚えます。練習の終わりに、飯塚さんと歌の新藤さんの記念写真を一枚。なぜ白衣?…それは舞台のお楽しみ。
三枝木宏行

2008年2月28日木曜日

モノオペラ 1つめのプログラム「ボルヘスの時間」


『ボルヘスの時間』作曲の門脇さんから、宣伝用のおハガキが到着!
ホルヘ・ルイス・ボルヘスは、ブエノスアイレス生まれの小説家で詩人。
オペラでは主人公の愛犬の名前…これ以上は控えましょう。
作品到着と同時にラストスパート!? 出演者、演奏者、支えるチームも一丸となって取り組んでいます。録音された音源もだんだんと形になっているとのこと。松平さん、ありがとうございます。
ところで某H.コピーさんにスコア2部の製本をお願いしたところ、13:37にメールで依頼→16:02に玄関先で納品、というすごい急ピッチで仕上げてくださいました!余りの早さにただびっくり。
3日から始まる「現代の音楽展2008」のプログラムも納品されました。
表紙裏の広告を見ながら、うーん、やっぱりMP3レコーダー(Macにつながる機種)が欲しいかなあ…と考え中な事務局員iutでした。